『錬金497話 王女の気持ち』
『錬金497話 王女の気持ち』
グラティアスが去った後に伯爵が周りにいてバゲルの店に案内した。
クリア伯爵、ダース伯爵などは今日はバゲルの店で購入していると言っていたから、案内するのは考えられることだった。
「伯爵達が一緒にいると厳しいですね。伯爵のご用達と言えるからな」
「ええ、伯爵はバゲルとは仲も良いし、信頼もある商人です。クリア伯爵、ダース伯爵、トライン伯爵を味方に付けた。ここからが勝負です。本当にいいものは、どちらなのかと目があるかです」
そうしてるとバゲルの店に王女は寄る。
バゲルは王女の来店に喜ぶ。
「ああああ、これはこれは、レーマリアン王女様ああああ~~~~私の店に来ていただきありがとうございます!!」
「バゲルですね、この服がみたい」
「どうぞどうぞ、お手に取って!!」
「うん、素晴らしいですね、さすがに有名な商人のバゲル。噂は聞いてますので、ぜひとも買いたいと思ってました」
バゲルの店は俺の店の近くだったから、会話は聞こえた。
王女はバゲルの名前は知っていたらしいという内容だった。
服は高貴な衣装で一般の人が着るものでない。
伯爵婦人とかのレベルでしか買えないと思う。
他にはスカートでも太ももが見えるようなのもあった。
似合いそうだなと想像してしまう。
王女が選んでいる間、グラティアスは俺の方をチラ見していた。
俺のことが気になるのだ。
たぶんカエンの件だろう。
きっと国王からは怒られていて、今は王女の護衛を成功させてポイントを稼ごうとしていると思う。
俺が知っていた勇者の姿はもうなくなっていて、落ちた勇者と感じた。
以前には俺が力を貸して、カリスマ性があったのに、今はまるでない。
「どうでしょう、おひとつ購入されては、とてもお似合いだと思いますよ」
「レーマリアン王女様しか着れません。貴族とは違う格式のある王女様でしか着れません」
「王女様ならぴったりです」
「ありがとう、婦人」
伯爵と伯爵婦人らで持ち上げる。
異常なくらいに王女に似合うと褒める言葉の連続だった。
「凄いな、伯爵とかは王女を褒めるのに必死だな」
「伯爵といえば、貴族は上流階級のトップにあるでしょう。しかし階級は国王と王女が最上位ですから、伯爵でも王女様には気に入ってもらいたいのでしょう」
「もう王女様、王女様、と大変ですね。まあ私で言えば魔族ですから。魔王ストラマーベル様を尊敬するのに近いですよ、だから気持ちは理解できます」
スパルネは理解しているようです。
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