『錬金493話 商人バゲルと勝負』
『錬金493話 商人バゲルと勝負』
勝負してやるとなったら、さすがに商人だけはあった。
賭けには大きな爆弾的なのをぶち込んできた。
この国の国王の妻であるレーマリアン王女の名前を出したからだ。
まさかとは思ったが、国際市場だけに伯爵婦人も来るわけで、来てもおかしくはない。
「そうだよ、知らなかったようだなその反応だとな。レーマリアン王女が買った方が勝ちとする! わかりやすいだろう! 王女に認められたなら、本物の証だし、誰も文句は言えまい! この条件で決する、よいなマーヤ!」
「よろしいです。王女に気に入ってもらえばいいのね、負けても恨みっ子はなしよバゲル!」
「王女に売るのね、よ〜〜〜し、王女様〜〜」
「スパルネは見たことないだろ」
「はい、ありません」
「フランツは?」
「俺も会ったことはない」
「な〜〜〜〜んだ、村長も私と同じじゃないか〜〜〜」
名前はもちろん知っているし、俺もターバンド国の国民だから。
しかし会うのはめったなことでないと会えないのが実情だ。
勇者パーティーにいても会うことはなかったけど、勇者のグラティアスなら会っているかな。
俺とグラティアスでは立場が違うからだ。
「王女様が来る時がいつかな、そこで決まるわね」
「うん、いつ来るかだ」
「あはははははは、結果は目に見えているがなああああああああああ。こんな糸を王女様が買うことはない。さああ、楽しみにしているぞ、私はお店に帰る」
「ふん、嫌味な商人だこと! 居なくてなって良かった」
「俺もだよ」
「決まりね、さあ、バゲルを負かしてやりましょう!」
こうして国際市場において、最大の人気店である商人バゲルとの間に勝負しようとなった。
別に勝負する必要はなかったが、黙っているのが嫌だった。
それにマーヤは自信があるようだし、きっと勝てると思ったから勝負したのだ。
それだけスパルネの蜘蛛の糸を評価してのことだ。
前半は伯爵で賑わったが、今度は後半になり、王女様の登場だ。
そう思っていると、大勢の人が現れるのだった。
あれは、、、間違いないな、多くの護衛らしいのを引き連れているし、レーマリアン王女だな!
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