『錬金492話 商人バゲルと勝負』
『錬金492話 商人バゲルと勝負』
「余裕ね。いいわよ、バゲルのお店と勝負してやります」
「あははははははははは、面白い、実に面白いですよ!! 最も伯爵から信頼されている私と市場で勝負しようとはね。そこまで言うのなら勝負しましょう!!!」
「ダメダメ、マーヤ、私の糸のことで勝敗しなくていいの、笑われるのは私でいい。魔族だから売れないて笑われてもいい、だからマーヤは無理しなくていい、お願い!」
スパルネはマーヤが愚か者扱いされて我慢ならなくなって、ついにはマーヤをかばう。
自分が言われるのでなくマーヤが言われるのが我慢できなかったのだ。
俺も悔しいです。
ここまで言われて悔しい。
何とか悔しさを晴らしたい。
「マーヤの言うのは、嬉しいよ。でも相手は有名な商人なのだろ、勝てる相手じゃないと思う。だがら無謀な戦いは避けよう。俺らは何を言われても平気だよ。でもマーヤの名前に泥を塗るのは避ける。マーヤは名が通っているのは聞いててわかった。マーヤの名前に俺らは泥を塗ると、今後に影響する。止めよう」
俺はマーヤを説得する。
言われるのは俺とスパルネだけでいい。
マーヤは関係ないのだ。
「もう、フランツ、スパルネ、私は一緒に来た仲間よ。私の名前なんて考えなくていい。私も商人として勝負するのよ。これは私にとっても大きな賭けになる。負けるつもりはない。勝てるから言ったの。フランツ、スパルネ、私達は勝てる、信じて、絶対に勝てる、まだ一つも売れてなくても!」
「マーヤ」
「マーヤがそこまで言うなら私も勝負します、勝負します。魔族でも勝てると思う!」
「スパルネ、、、わかったよ、スパルネもそう言うなら俺も勝負する。三人で頑張ろうな、まだ後半があるもんな!」
マーヤを説得したつもりが、逆にマーヤに励まされていた。
商人バゲルに言われて、俺は自信をなくしていたようだった。
売る人間が自信がなくては、お客も買わないことを教わる。
大切なことを忘れていた気がした。
俺とスパルネが決意をするとバゲルは、
「あははははは、よっぽどの愚か者揃いだな! このバゲルに挑むとは、それなら単純に勝負しようぜマーヤ!」
「どうぞ」
「条件は私が決める。単純な勝負だ。お互いにわかりやすい形式がいいだろ、何と言っても今日はいつもと違う。貴族の伯爵や伯爵婦人がメインではあるものの、超大物のお方がいらしているのだ。ターバンド国王女レーマリアン様だ」
「王女様!」
「王女様かよ!!」
「レーマリアン王女が市場に!」
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