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『錬金489話 国際市場に出店』

『錬金489話 国際市場に出店』



「マーヤ、どうしたらいいの?」


「大丈夫です、気長にいきましょう。まだ、前半戦です。スパルネの糸の価値がみんなわかってないのです」


「なんか不安」


「周りの店の鑑定書がありますね。鑑定書は必ず見せます、そうしなしと価値がわからないですから」


「あれ、私をバカにした女性の鑑定書はDランクですね。てことは私のランクよりも遥か下のランク」


「そうです。他もDランク、良くてBランクです。たまにAランクがありますが、たぶん三店くらいです」


「うん、売ってる物は服で派手だけど、ランクは低いのもある」


「Aランクが三店です。それ以外はみんなBランク以下です。国際市場と言ってもランクはバラバラです。Aランクは確かに高級品ですし、素晴らしい一級品。その分破格の高価な金額でしょう。それらはライバルですが、バカにしてきたDランクは、派手なだけ、気にするとこはないですよ、私は何度か出店したことがありますから、わかります」


「周りは気にせずだな」


 周りの店はマーヤが言うように売れてるようで、ただ見ているだけだと。よく見ると確かにお客は綺麗なドレスは見るが、購入はしていない。


「糸は地味ですが、質はいいわけね」


「そうです、国際市場は普通の市場とは違いますの。お金持ち、貴族の伯爵、男爵、それに商人も探して来てます。そのため質の良さは高いので、安い服ばかり売れることはないですから、心配はないのです。だから慌てて値段を下げるのは良くないです」


「マーヤ経験者だ、ここはマーヤを信頼する」


「マーヤが言う伯爵てのは、あの人かな。着ている服が高級品な感じするし、綺麗な女性も連れているし」


「そうです、あの人達が貴族です。そしてクリア伯爵ですね。非常にお金持ちでして、領地を多く持つことでも有名です。隣にお連れの女性は婦人でしょう。上品ですし、お綺麗。周りには護衛が必ずいます」


 見るとマーヤが言うように護衛が数人いる。

 買い物する人の反応が違う。

 来た瞬間に空気が変わった。

 これが伯爵か、上流の空気だ。


 腕のある冒険者っぽい感じがするのは、俺も短い時間ではあるが冒険者ギルドにはいっていたので、ギルドでこの様な屈強な人物は見ていた。


 間違いなくAランクやBランクレベルのを雇っている。


「伯爵って感じする。資産家は見たことなかったけど、俺にはない上品さがある。周りの客が憧れの目で見てるな。かなりの高額の報酬を出して護衛を雇っているな」


「一般の人から見たら、貴族は憧れです。手の届かない人たちです」


「でも今日は大事なお客様ですから、気にいってくれるといいです」


「他にもいる。後ろから来たのは、ダース伯爵です。彼もターバンド国の貴族。王室とも繋がりがある人ですので、上流の人です。その後方にいるのはトライン伯爵で、

ジャカラン国の有力な伯爵です。みんな伯爵は仲がいいので、一緒にきてますね。これが国際市場ですよ」


 まさに伯爵てのを、まざまざと見せつけてきた。

 俺は圧倒されるしかなかった。


 階級社会は実際にこの世界には存在する。

 見たくなくても、視界に入ってくる。

 そしてクリア伯爵と言っていた。


 マーヤから聞いた時に、一瞬俺はピンときた。

 どこかで聞いた名前だったからで、少しの間、考えていたら、やっと思い出した。


 どこかで聞いたが、俺の記憶に残る伯爵は、あまりいないのに、覚えていた。

 俺の開拓する領地を所有していた伯爵だ。

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