『錬金488話 国際市場に出店』
『錬金488話 国際市場に出店』
鑑定士からは予想外に絶賛されてしまい、お店へと向かった。
お店は広い敷地に整列して並んでいる。
この敷地ならば、何百人もの人が入れる広さだ。
この日の為に町が準備したのでしょうことがわかる。
「もうお店に来て準備している商人もいますから、私達も準備しましょう」
「うん、いつ、お客が来てもいいようにね。それと鑑定書は見える所に置きましょう。お客がこの鑑定書を見るし、Sランク認定を見たらびっくりして買ってくれますよ」
「そうなるといいわ」
「俺らは実績がないものな」
「ええ、フランツのお店は今回が初の出店。他は何度も出店する常連店もありますし、そこで有名になった商人もいます。初めてですと全くの無名店からのスタートで、不利はある」
初めての出店だけに無名なのは仕方ないよ。
でも無名でも頑張ればいいさ。
どこまでやれるかは、終わった時にわかることで、今は一つ一つ糸を売るだけだ。
「さあ、もうお客が来てるわ、ぞろぞろと集まり出してる。みんな買い物を楽しみにくる、蜘蛛の糸が売れたらいいな。買ってくれた男性には私のお尻も触らせてあげようかしら」
「バカなことは考えるなスパルネ。普通に売るんだ。お尻とかは使うのはダメだ」
「はい、すみませんでした」
念のためスパルネには注意をしておく。
本当にしそうだったから。
必死なのはわかるが。
人の人数が増えてきて、賑やかになってきて、もう売れている店もあった。
他の店を見てみると、派手な服や衣装もあった。
「村長、隣のお店は服ですが、男性と女性のがあります。とても綺麗です」
「人気あるな、人がいっぱい来てる。俺の店はまだ誰も来ないが慌てることはない」
「でも、他はみんな集まってますの、心配です」
やはり服の方が目につくよな。
俺の店は単に糸だから、地味である。
人は来ても素通りだった。
さすがに糸は不人気か。
「あらあああ、お隣のお店は何これ?」
隣の出店していた女性の商人が言ってきた。
「糸です」
「糸??」
「糸です」
「ええええええ、糸だけですの~~~~、それで売れると思ってるの~~~」
明らかに笑っている風だが。
すると近くのお客も笑いだして、
「あはははははは」
「糸じゃねえ、興味ないわ!」
「売れるといいわね!」
周りは店に並べた糸をみてバカにしてきた。
そこまで言うかよって思った。
別に何を売ろうが関係ないだろうに、でも商人だから、この場はある意味、戦いなのだと知った。
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