『錬金486話 勇者視点 王女が到着』
『錬金486話 勇者視点 王女が到着』
王女レーマリアンを連れて馬車で市場が開催される町に向かい、俺が気を付けていたのは、途中の道中で強烈な魔物が出ることだった。
魔物は出現したが弱小の魔物だったため、王女の馬車は無事だった。
そして馬車は到着して、宿泊する高級宿に停車。
もちろんであるが、この宿は王女と俺と関係者の貸し切りだ。
他の人間は宿泊させることはないし、中にも入れない。
入口には厳重に衛兵を配置する。
衛兵も王女に会うと緊張しただろう。
どこに不審者がいるかはわからない為、念には念を入れる。
王女レーマリアンは旅の疲れなど感じさせない。
部屋で紅茶を注文していた。
「グラティアス、道中の護衛はありがとうございました。魔物はいましたから」
「いいえ、王女にケガがあったら大変です」
王女以外にも一緒に来たのがいて、王女メイド隊だ。
数名いて王女の護衛から身の回りの世話をするのが仕事だ。
まあ王女が命令すればなんでもするだろうから、俺も楽はできる。
メイド隊タニアが呼ばれる。
「タニア」
「はい王女様」
「私に似合う服や衣装とかあるかしら」
「絶対にあります。王女様に似合う物がきっと揃っていると思います。ターバンド国と他の国の商人も集まる市場ですからレベルが高いでしょう」
「楽しみです」
「王女様とご一緒します。ただし国際市場に行く前にお客様がいます。ぜひとも王女様に会いたいと言ってます」
「誰かな?」
「貴族の伯爵です」
「伯爵達ですか、部屋に通しなさい」
「はい」
タニアは王女に言われて伯爵を部屋に入れる。
この宿は高級宿で衛兵も常駐しているが、伯爵クラスなら通過して宿にも入れる。
伯爵となると国王や王女とも交流がある。
いわゆる上流社会て奴だ。
俺も勇者であるから、上流社会の一員だ。
しかし決定的に俺と伯爵との間には違いがあるが。
「入ります」
「どうぞ」
タニアが案内してきた。
ぞろぞろと部屋に集まる貴族たち。
伯爵と女を連れてきていた。
10名は超えるな。
部屋に来た貴族連中は10名程だった。
俺はもちろん部屋に待機だが、どう考えても話は合うはずないので黙った。
「これはこれはレーマリアン王女、お久しぶりです」
「クリア伯爵も来たのですね」
クリア伯爵はターバンド国の伯爵だったな。
ただどこか最近聞いた名前だが、どこで聞いたかな。
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