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『錬金485話 鑑定士に依頼』

『錬金485話 鑑定士に依頼』



「問題ですよ、大問題ですよフランツ。こんな糸を出品するのは、国際市場で大事件です」


「えええっと、私の糸が大事件!!」


「俺も大事件の意味が分からないですが!」


 大事件て、相当にやばい結果だった。

 やはり来るべきではなかったか。

 

「フランツ、スパルネ、この町の国際市場に誘ったのは私です。申し訳ないです。大事件になる前に村に帰りましょう。今なら帰れますし。残念ですが、私に責任があります」


 マーヤは鑑定結果に申し訳ございませんと謝り、泣きそうな顔をしたけど、俺はマーヤを責めるつもりはないです。

 ダメならダメで良いと思う。

 やらないよりも良いでしょうと思いたい。


「はい、残念ですが帰るのね」


「鑑定士さん、大事件になるのなら、俺らは出店する前に村に帰ります、どうもすみませんでした」


「いいいいえ、違いますフランツ、帰る必要はないですよ!!!」


「ええええ、どういうこと?」


 大事件と言ってきて、でも帰る必要はないという鑑定士。

 もうどっちなんだ?


「私も意味が分からないですよ?」


「いやね、この糸は超上級な糸です。私も鑑定士として長年生地や服の素材を見て来ましたが、こんな素晴らしい糸は初めて見ました。つまりは国際市場が始まって以来の一級品でしょうから、その意味で大事件といったのです!」


「ええええ、それじゃあこの糸は高級品として出店出来るということですか」


「なります、なります、私が鑑定書を付けます。この市場では貴族の方も買いに来ます。そこで鑑定書を発行して、信頼性を確保してますから、安心して買い物ができる仕組みなのです。不正な偽物まがいの商品もありますので、ここで低い鑑定書にします」


「鑑定書は信頼されるわけですね」


「はい、鑑定書にはランクがあり、Fランクは一番低い評価で、最も悪い質の製品。E、Dランクは普通の商店でも扱うレベルの品でして、C、Bランクになると中級以上の品質となって、高額な金額で売れる。Aランクになると最高級な国宝扱いを受けます。町で普通には流通しないくらいの最高級な扱いとなる。貴族の方とかしかもう買えない金額となる。Aランクに認定されるのは作る方にも最高の栄誉となります」


 繊維や生地には冒険者ギルドの評価みたいにランク認定制度があって、Aランクまで行くと最高級な国宝扱いを受けるらしい。

 そうなればいいが、鑑定の結果はSと言っていたが。


「Aランクなら国宝級、国宝が良かったのに、、、Sじゃなあ、、、」


「Sランク、、、国宝級なんてそう簡単になれるものではないわね」


「やれやれ、あなた方は勘違いしてます。Sランク認定はAランクよりも高い認定ですので、最高級な国宝級扱いよりも上の神級となります。これは異例中の異例」


「えええええ、神?」


「スパルネのは神級だった、やった~~~~、神級だよ!」


「凄い、私と村長の合作で神級になるなんて、信じられないです!」


 スパルネは神級とわかると俺に抱きついてくる。

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