『錬金481話 服の商人マーヤが来る』
『錬金481話 服の商人マーヤが来る』
国際市場に出店が決まった。
不安はあっても、マーヤもいるし大丈夫だろう。
失敗ばかり考えるよりも、チャレンジも良いと思う。
その前に商人フィデリオゴンに倉庫の農作物を販売するのは忘れない。
大事な顧客であるからね。
「国際市場に行く前に農作物を渡そう。コメなどね」
「ありがとうございます。倉庫にあるのは購入します。それとフランツ村長に頼まれた物は倉庫に置いておきます」
「よろしく」
倉庫にあるコメなどは大量に販売し、馬車に乗せた。
酒を作る分のコメとコムギが必要なため、その分は残しておく。
酒が迷宮で完成して美味しかったら商人にも飲ませてやりたい。
その為にも酒の製造が成功したらと思う。
商人フィデリオゴンは馬車に乗せて村から去る際に慌てて馬車を止めて、
「フランツ村長に言い忘れてました」
「なに」
「前回大浴場を利用させていただきありがとうございます。それで入浴した後になって私は腰やヒザが悪かった。薬を飲んでも治らなくて困っていたのですが、なんと入浴した後にすっきり治療されたみたいに痛くないのですよ。本当にびっくりです!!!!」
「ああ、そうですか。それは良かった、村の大浴場には体の痛みや不調を治療する効果があるようです。また痛くなったら入浴してください」
商人フィデリオゴンは持病があったらしいが、入浴した後に痛みが無くなったという。
村の人と同じ意見だった。
これは間違いなく効果があるのが証明されたと言えて、魔族やフェンリル族とかで人族にはまだ確証がなかったけど、これで人族にも効果があるとわかった。
後でカエンにも報告しておこうとおもうし、喜ぶだろうね。
馬車で商人フィデリオゴンは去った。
商人は忙しいからと言っていた。
俺も領地にきて忙しいが、俺なんて比較にならないくらいに忙しいみたいな感じだったから、さぼり癖のある俺には商人は難しいですね。
「商人フィデリオゴンにコメとか売ったのですよね。この分だとまたコメを収穫しないとね。村長も忙しい」
「うん、忙しい」
「それでマーヤと市場に行くと決まったのでしょ。私も行く!」
「リアが行くなら私も行くわ。モフルンはどう?」
「行く、絶対に行く!」
「コメ神様、カエンも行きます」
「いや、待ってくれ。そんなに大げさな物じゃないと思う。それに戦うこともないから、危険もないし、俺だけで大丈夫だ。後は蜘蛛族のスパルネを連れて行こうと思う」
「えええええええええええ~~~~~~行けないの~~~」
「どうしてよ~~」
「お留守番ですか!!」
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