『錬金048話 フェンリル族』
ようしゃないな。
爪が来るのは、わかっていて、壁での防御をしたいが、作るのが間に合わないのだ。
錬金の壁の防御が間に合わないな。
「ああああああああああああああああ!」
またも爪を受けた。
ヤバイよね。
このままだと危険だな。
スイが言うように、魔族や人族も恐れる存在ての意味がわかった。
「遅い遅い、それで魔竜のアイスドラゴンを倒したの? それなら伝説のアイスドラゴンも大したことないわね。私なら余裕で勝てますよ! 人狼の爪です、これで最後です!」
最後て言ったな。
それって俺が負けたってことですよね。
勝手に負けたことにしないでくださいよ。
錬金術はまだ負けていない。
フェンリル族は、錬金術を下に見ている。
早くて強い、とても強いけどね、でも俺の錬金術は、弱くないよ。
こっちも爪に対抗する錬金をする。
方法はある。
錬金術は一つじゃなくて、使い方や作り方により、変幻自在なのです。
ミスリル鋼材を使う。
鋼材を高速で、輪っかの形に成形する。
輪っかの大きさは、大木が入るくらいに大きい。
やぜその大きさにしたかは、フェンリルに使えばわかる。
「錬金術は色々と変化自在なのだ。使う者の力量や想像力により、進化する。これが錬金術です、ミスリル首輪!」
「なに?? これをどうする!! なんだ、首に入った!! 取れない、取れない!!」
「ミスリル製だから簡単には取れないし、破壊も無理だ。そして特殊な付与もした。とても重い金属を混ぜて作った。見た目以上に重いでしょ」
錬金して作る際に、重い素材を含ませて錬金した。
そのため重さはとても重いはずだ。
「むむむむ、こんなチンケな錬金した首輪が重いわけない。別に気にしないレベルだわ! ふふふふ、次こそ最後よ、人狼の爪!!」
首輪をしたまま、同じ攻撃を仕掛けて来る。
今までなら、速くて追いつけない速さだった。
ただ今回はどうかな?
錬金したヘビー級の首輪をしたらどうなるかだ。
「あれ、どうしたのだ、走れないわ!!」
「そうだろう、錬金してめっちゃ重くした首輪だ。もう走れないよ。無理だよ」
俺の予想どおりにフェンリル族は動きが鈍くなった。
見えない速さから、歩いているくらいの速さにね。
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