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『錬金467話 迷宮四階層』

『錬金467話 迷宮四階層』



 驚くしかなかった。

 下の階層にはコメとコムギがあるらしく、入手は可能と言うものの、作っている種族や階層は謎だった。

 知れば知るほどに謎の多いダンジョンである。

 上の階層には蜘蛛族がいて、ここには山羊の種族がいるわけで、変わっているなと思う。

 ただサザンと俺だから戦えたけど、普通に冒険者が入ってきたら瞬殺されていても不思議ない。

 かなり酒を飲んでいたからで、さすがに酔っていたら戦闘力は落ちるものだ。


「サティロス族は酒が好きな種族である。古来から風習で酒を飲む。そのため食料は全て酒はだ。酒を飲むのが生きることだ」


「いやいや、自慢することではないと思うけど。朝から酒を飲むってことですよね」


 アル中か?


「朝から昼、夜もだ。もちろん普通に食料も食べるが、迷宮には食料は限られている。我らは酒の作り方も知っていて、代々伝わっていた」


「では、酒の作り方を知っているのですか。ここで作っているの?」


「伝わっている。こっちに来い、酒の蔵をみせてあげます。特別だ。我らを負かす程のお方だ。地上には強い者がいると聞いてます。それにドリアード族もいる。特別に蔵をみせる、来て」


 サティは俺を案内すると言うのは、酒の蔵らしい。

 よくあるのは暗い部屋で大きな入れ物にコメやコムギを発酵させて酒にするのは想像できるが、それがあるのかだ。

 実際に酒の蔵に行ってみて、俺の想像していたのよりも立派な蔵だった。


「ここで酒を作っているのかい」


「そうです、コメの酒とコムギから作るビールだ。大量に作っているから、切れることはない。酒にするには発酵させるのだが、発酵させるには酵母がいる。酵母は祖先から伝わるから絶えずにある。これがないと作れないの」


「本格的だな。酵母で発酵させているのだな。酒が完成するのは時間がかかるのでしょ」


「発酵させるのは何ヶ月もかかる。寝かせる必要がある。でもそれで上手くなるので楽しみでもある」


「本当に酒が好きなのがわかる。話している時のサティは楽しそうだから」


 戦った時は怖かったが、今の話しているサティは楽しそうだった。

 サティロス族の人は最初は怖かったが酒の話になると一変する性格らしい。

 地上にも酒があるから、サティロスにも飲ませならいいかな。

 まあ地上まで来るかはわからないけど。


「地上にも酒はあるよ」


「地上の酒か。飲んでみたいものです」

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