『錬金465話 迷宮四階層』
『錬金465話 迷宮四階層』
「なに〜〜〜サティ、盗賊か!」
「どこだ盗賊は〜〜!」
「こいつかだ、盗賊だ、みんな盗賊だぞ、やっちまえ〜〜〜」
部屋からぞろぞろとサティロス族の男女が出てきて、俺とサザンを盗賊扱いして、襲ってきた。
なぜ盗賊なのか知らないし、そもそも盗賊が迷宮にいるのかも知らないが、襲ってきたからには、戦うしかない。
サティロス族は剣や盾を持っていた。
迷宮にいる魔族だ、かなりの危険な種族と思われるので、俺も剣を構えた。
サザンも戦闘になる。
「サザン、やるしかない」
「はい、戦います!」
「おおおおおおらあああああああああああ!」
俺の剣と相手の剣が重なる。
力はあるものの、何か変なのは酔っ払いだからだった。
足がフラついていた。
「こいつら強いぞ、二人とも強敵の盗賊だ、でも酒は守るのだ、絶対に守る!」
「盗賊じゃないけど!」
「盗賊に決まっている、やれ〜〜!」
サティロス族の人数は多かった。
ぞろぞろと集まり、数は簡単に数えても30人はいる。
30対2で圧倒的に不利な戦い。
強さはかなりの強さだとわかる腕力と攻撃力だった。
普通に強いのは間違いないのだが、本来の強さではない気がした。
足が弱っていてフラついているからだ。
剣もちゃんと俺に当たっていないのだった。
結果は俺とサザンの圧勝に終わった。
「うううううううう、強い、なんて強い盗賊だ」
「盗賊め、酒を持っていくなら持っていけ、ちくしょう〜〜」
「だから、俺らは盗賊じゃないからな。それに迷宮の中に盗賊なんているのかよ、いるわけないでしょう。酒が大事なのか」
倒れて苦しんでいる中でも、まだ盗賊だと思っている。
よほど酒が大事なのかな。
「大事だ。酒はサティロスにとっては生き甲斐だ。酒を以前に取られたことがあった。下の階層の奴らだろうが実際にあったのだ。だからお前らを盗賊と思ったのだ。違うなら謝る」
「酒を取られたなら仕方ないな。でも俺は違う。ここに来たのは地上に悪影響がないかを調査研究しに来ただけだ。酒を取る気はない」
「そうか、すまない。いきなり切りかかって、でも強いな、迷宮に入ってくるだけの剣術はあった」
「錬金術士だ。俺はフランツと言う。サティと言ったな、話がしたい」
「私と話があるのか。まぁ酒を取らないならしてもいいが」
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