『錬金464話 迷宮四階層』
『錬金464話 迷宮四階層』
「なにあれ?」
「村長、お下がりください。誰かいます。それも複数人います。魔族でしょう」
先にあったのは迷宮なのに、しっかりと部屋があった。
部屋の大きさはわからないが、明かりがついているし、話声も聞こえる。
会話できることから、魔族だろうな。
サザンが俺の先に進んだ。
ゆっくりと進むと、
「誰だ、止まれ、そこで止まれ!」
「……」
気づかれた。
なぜか俺とサザンが来たのがわかったらしい。
そして部屋から出てきた。
「二人か……誰だどこから来た、上の階層か下の階層か?」
出てきたのは女?
姿は女っぽいが、獣の形で、山羊のような白い毛が全身に生えているのが特徴で、よく見ると山羊のようなつのもあった。
山羊みたいだが直立歩行だった。
サザンは下がらせて俺が会話するのがいい。
「地上からだ」
「地上だと?」
「地上だ。あなたは山羊かい」
なんか酒臭いな。
おの女の魔族からか、または部屋から異様に酒の匂いがする。
アルコールの独特の香りだが、迷宮にあるはずないが。
「私は山羊のサティロス族だ」
「サティロス族?」
「聞いたことはあります。妖精の仲間と聞いてます。しかし見たのは初めてですが」
サザンはサティロス族の女を知っていたが、珍しい種族みたいだ。
問題は危険なのかだ。
戦闘になることもある。
接近はしないでおこう。
少し離れた位置で様子を見る。
「変だな〜〜わ、地上には行けないと聞いていた。どうやって迷宮に入ったか説明しなさい。しないなら消しますよ」
消しますよと来た。
明らかに戦う気は満々だった。
でも、顔は赤くて酔っ払いにも思えるが、俺だけかそう思ったのは。
「迷宮の封印が解けたから入れる。そこでこの四階層に来た。調査をしている」
「調査だと……ここは我々サティロスが仕切っている階層だ。勝手なことするな、さては、私の酒を取る気だな、そうだろう、酒を奪いに来たのだな、そうはさせないぞ〜〜〜」
「なんだあ〜酒を奪いに来てませんけど」
いきなり俺に対して酒を奪いにきたと疑いがかけられた。
どういうことだ?
でもこの酒臭いのはサティロスの女からだと断定していい。
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