『錬金461話 トマト料理』
『錬金461話 トマト料理』
商人が帰りちょっと落ち着きたかった。
忙しいなと感じる毎日です。
スローライフってこんなに忙しいものなのか。
商人から購入したのは倉庫に置いてあるのでチェックした。
酒とは別に調味料も購入する。
砂糖、塩、酢、油も購入したから、ほぼ料理には困らないと言える。
倉庫にいるとリア達が来た。
「商人が来てたみたいね」
「来てたよ、ほら、酒もあるしトマトも購入した」
「トマトですか。あまり食べたことない野菜だな」
「フェンリル族はトマトは食べない?」
「あまり食べたことはない。リアは」
「あるわよ。山でトマトは作れたから、少しだけどね、酸っぱい野菜ね」
「魔竜は食べないな」
「スイは苦手?」
「うん、酸っぱいのだろう、一度だけなら食べたがなあ、あまり食べたいとは思わない」
「今日はトマトを切ってご飯の時に出す予定だ。美味しいかは、その時のお楽しみ」
「フランツは食べられる?」
「うん、食べる」
どうやらリアとスイはあまりトマトは食べたがらないようだ。
トマトは好き嫌いは多いと聞く野菜の一つで、酸味があるから好きじゃないという人も多い。
現に俺もトマトをそのままは食べないし、トマトソースみたいにしないと食べないが、パスタになるととても美味しいから栽培してみようと思った。
とりあえずトマトは食べるとして、栽培もしよう。
倉庫からでて家にトマトを運んだ。
トマトを洗い切ってみたところ、美味しそうではあった。
それからご飯の時間になり、テーブルにトマトを切り、塩をかけて出してみた。
「これはトマト、酸っぱいな」
「う~~~ん、私もトマトは苦手かな」
「俺も好きではない」
あれ、あまり評判が良くない。
農地で取れた野菜はみんな残さずに食べるのに、このシャドウ街のトマトは残している人も多い。
「魔王は好きじゃない感じかい?」
「どうも、あまり美味しくないので、悪いが残した」
「これはシャドウ街から買ったトマトですよね、やはり村の農地で作る野菜とは違う。味がないのよね」
「う~~~ん、シャドウ街の野菜は土地が貧相だから、味も良くないのよ。その点、むらの土地は豊かなのよ。だから野菜の味がある」
やはりシャドウ街の野菜をそのままだしても、良い顔はしなかった。
逆に村の野菜は素直に美味しいと言ってくれるのは、農作物を作る上で参考になるわけだ。
嘘は通じない。
本物の味しか通じないとね。
それならトマトの村で栽培してみようと俺はなった。
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