『錬金459話 蜘蛛の糸を売る』
『錬金459話 蜘蛛の糸を売る』
馬車の荷物は全部おろし、倉庫に運んだ。
倉庫はまだ余裕はある。
今度は倉庫にある農作物を馬車に運んだ。
「コメやオレンジも買います。できるだけ買いたいですよ。商人の間でも話題です。私にも私にもくれとなるくらいです。他にも買える物はありますか、あれば拝見したいです。なぜなら馬車は二台来ましたから」
商人はまだ馬車には余裕があるというのは、馬車を二台で来たことから意気込みが伝わる。
俺としては嬉しい限りだ。
そこで商人のリクエストに答えたいと考えてみて、農作物ではないが、蜘蛛の糸が倉庫にあった。
スパルネ達が作ってくれた糸だ。
これも交渉してみたい。
「商人、これが村で新たに作り出した品で、糸ですが見てください」
商人は最初は何これって感じで見ていて、
「糸ですか、むむむ、この糸は触った感じがとても柔らかくて心地いい感触。すっごいかも知れません」
「うん、俺も良いと思うよ。村の住人が作った糸なんだ」
最初はいまいちっぽかったが、触ると驚いてくれたので良かった。
農作物以外でもイケるな。
「私は糸や布などは詳しくはないのですが、街に帰れば専門の商人がいます。その人に売ってみましょう。この糸は全部買いますよ」
「そうかい、ありがとう」
結局は倉庫にあった品は全部売れてしまった。
好調だな。
馬車二台分の農作物と蜘蛛の糸を乗せていっぱいになった商人はご満悦といった感じだった。
俺にとってもありがたい。
シャドウ街まで農作物を持って行くのは、手間がかかるから助かる。
「それと前回来た時には、あのような大きな建物はなかったですね、いつの間に作ったのでしょう」
「ああ、あれは住人で建てた大浴場だ」
「大浴場ですか。変わった建物ですが、大浴場があるのはいいですね、農民の方も喜ぶでしょう。疲れが取れますから。私も風呂は好きなものでね」
商人は馬車に荷物を積み込み、帰ろうとしたら大浴場に目が止まったのだった。
そして風呂が好きらしいと言う。
好きならば、時間があるなら入浴してもいいかな。
カエンが掃除を終えてればだが。
「風呂が好きですか、時間がありますか、あるなら入浴していいですよ。お金は取りません」
「いいのですか、ぜひとも入浴したいですよ!!」
入浴したしと決まり、カエンに相談した。
カエンは掃除を終えていたようで、
「へ~~~~お客様ですの。どうぞ掃除は終わりましたので、お湯の準備をします」
「大丈夫かい」
「任せてよ、お客様ですから、はりきっちゃうわあああ!」
カエンは大浴場にお客様が来たとなってテンションが高まっています。
お湯の準備を開始する。
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