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『錬金452話 勇者視点 勇者さん、追及される』

『錬金452話 勇者視点 勇者さん、追及される』



「なに〜〜〜〜負けただと、勝ったのだと思ったぞ、ファイアドラゴンを送って負けたのか、答えよ勇者?」


「負けました。それで俺らは王都に帰りました」


「帰った? よく帰れたな。それでも勇者パーティーか、なんの為に勇者の名前を与えていると思っている。恥ずかしくないのか!」


 国王は激怒しだす。

 負けたのを知った途端だった。


「それで、ファイアドラゴンはどうした。負けたのだから王都に帰ったのだろう?」


「いいえ、俺らは帰りました。しかしファイアドラゴンは村に残っていました」


 俺も残ったのは把握しているが、そこから先は不明だ。

 本当にわからないから、聞かれても答えようがない。

 どうしているのだろうか。

 まさか村に残っているなら、魔王みたいに住人になった可能性もある。

 なっていない可能性もあり、ジャカラン国に帰った可能性もあるが、どれも把握はしていないだけに答えられない。


「残ってどうしてるの。まさかだと思うが、村に残り村の住人になっとかはないよな。魔王がそうだったろう。最悪だぞ、魔竜が一人加わったらどうなると思う。最悪だぞ勇者よ!」


「はい、俺達は村から去りました後は知りません。ファイアドラゴンが残ったのか、それとも自分のいたジャカラン国に帰ったかもです。どちらもあり得ます。現在は不明としか言えません」


「バカものおおおおおお〜〜〜〜〜、ファイアドラゴンが仲間になったらどうする気だああああああああ〜〜〜、お前らは何をしたのかわかっているのか。ただでさえ、強力なメンバーの村の住人なのに、そこに魔竜が一人加わったらな、あり得ない強さになった。これは勇者失格ですよ国王、グラティアスは勇者失格です!」


 軍師め、俺を勇者から外すきか。

 それはさせないぞ、俺は勇者だ、絶対に勇者だ、誰がなんと言おうと勇者だ。

 軍師に俺は負けない。


「ぶっぶっ〜〜〜失格だってさ、あははははは」


「笑うなあああああああ、稲妻の団!」


「だって勇者らしくないのだもの、笑うなと言われてもさ」


「お前は村には行ってないだろ!」


「話を聞いたら理解できます。勇者が村で負けるのがわかりますよ、ぶっぶっ〜〜〜」


「笑うなよ!」


「もういい、勇者は失格には、しない。まだ勇者パーティーはいてもらわないといけない。だが今回の件は見逃せない、王都を危機にさせて、さらにファイアドラゴンを村に残らせた罪。さらにジャカラン国がどう考えているかも気になる。もしもジャカラン国が文句を言ってきたら、大変な展開になる。そこで勇者グラティアスだけ給与を半年分はなしとする、よいな」


「ええええええわわわわわ〜〜〜〜」


 マジかよ、三ヶ月はなかったのに、加えて半年も追加で無しかよ!

 どうするのだ俺は。

 生きていけねえよ!

 これも全部フランツのせいだ!

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