『錬金451話 勇者視点 勇者さん、追及される』
『錬金451話 勇者視点 勇者さん、追及される』
国王は俺がすでにフランツの村をファイアドラゴンを使い壊滅させたと思っている。
俺はファイアドラゴンを送り込んだとは言っただけだ。
俺に感謝しまくりの国王。
どうするかな。
こうなったら話が収拾がつかなくなりつつあるものの、今さら国王に違いますとも言いずらい面もある。
まあ、俺が天才で終わりにするか。
でもフランツの村は健在だから、あとでバレるか。
「国王、失礼ですがグラティアスがフランツの村を壊滅させたのは違います、全くのデタラメですよ」
聖豪のバランジェットか、こいつも俺の邪魔する気か?
さっきから俺を笑っていたからな、怪しい。
「お前は四聖騎士の聖豪のバランジェットだな。どうしてそう言えるのだ。ファイアドラゴンを送ったのだろ。問題なくフランツの村を粉砕したろう?」
「違いますよ国王。それは国王の勘違いでして、なぜなら俺ら四聖騎士と団長ルーリンも村に行きましたので。確かにファイアドラゴンは送り込みました。フランツの村に到着してフランツとファイアドラゴンは戦いました。そこには同じ魔竜のアイスドラゴン、フェンリル族、さらには精霊ドリアード、魔王ストラマーベルまでも参加してきました」
「なんてメンバーだ。考えただけでも恐ろしい強さの伝説級や魔王級だろう、それでどうなったのだ聖豪のバランジェットよ」
「国王のおっしゃる通りに、向こうはフェンリル族、ドリアード族、魔竜と伝説級です。魔王級もいますし、最悪のフランツもいました。かえってうちらは、勇者パーティーのグラティアス、ミーシャ、フィーネルのSランクパーティー。団長ルーリンもSランクとして、俺らの四聖騎士とファイアドラゴンの伝説級。勝負はどうなるかわかりませんでした」
「むむむむむ、どちらが勝ったのだ?」
「最後はフランツがファイアドラゴンを倒しました。結果はうちらが完敗でした。しかもグラティアスはまるで活躍なし。四聖騎士よりもランクは上のはずですが、グラティアスだけは攻撃しても戦力不足でしたので、負けが決まりました」
「ぶっぶっ・・・弱かったな勇者」
「あれはないわよね勇者なのに」
「うるせええええええええええええええええええええ。黙れ四聖騎士!!!」
騎士団のくせに俺をバカにするとはムカつくぜ。
お前らこそ役に立ってねえよ!
もっと強ければ勝てた戦いだろうが、俺のことを言える立場かよ。
「静かにグラティアス、国王の前で騒ぐな!」
「はい、静かにします」
くそお・・・・、胃が痛いぞおおお・・。
面白かったら☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです
頑張れます
↓↓↓




