『錬金449話 勇者視点 勇者さん、追及される』
『錬金449話 勇者視点 勇者さん、追及される』
本来は俺についてきて王都が壊れたのは事実であるが、そこは上手く話を切り替えた。
俺が城を救ったというストーリーにする。
そうすれば俺の立場は逆転して、国王は感謝する。
やっぱり勇者が必要だとなり、結果的に給与も復活だろう。
俺は天才だな。
戦いにおいても天才であるが、議論でも天才だった。
すげえな俺。
マジでヤバいな。
頭良すぎるでしょ。
「ファイアドラゴンが攻撃を止めて停止させたのなら、そこは助かった。もし暴れ続けたなら、城は壊されていたわけで、止めたのは評価しよう」
「国王!! 勇者を褒めるのは良くないですよ」
軍師ゴラッソは疑惑に思っていても国王が俺を絶賛しているから、それでいい。
これで俺の処分は消えたな。
もう大丈夫だ、心配は要らない。
「ちょっと待って、グラティアスが王都と城を救ったとは思えません。それは嘘です」
「キミは、、、冒険者かい?」
「はい国王、稲妻の団ダレンムルと言います」
何をいうのだ稲妻の団ダレンムル。
何もいうなよ、せっかく国王は俺を褒めているのだから!
「稲妻の団ダレンムルよ、嘘とは何かな。勇者グラティアスは城を救ったのだろう、ファイアドラゴンと止めたと言っているぞ、違うのか?」
「全部違います、私は見てました、ファイアドラゴンが王都に入り暴れてしまった所を。騎士団の軍と冒険者パーティーも呼び出されまして、大勢で止めに行った。でも勇者グラティアスは止めに行っても、弱すぎて相手にならなかったですね。あんなに弱いのが勇者なのって感じですよ」
ふざけるな!
お前ごときが、言うなあああああああ!
単なるBランクの冒険者パーティーだろお前はああああ!
しかも四聖騎士も笑っている。
「見てたのか?」
「はい、みんな必死に戦いました。でも勇者だけは戦力外で邪魔でした。戦力と言うより邪魔ですから、いないほうがいい感じでしたね」
「勇者よ、稲妻の団ダレンムルがそのように言っている。国王に説明したのは嘘だったのか!!!」
「いいえ、嘘ではないです、その、あの~~、何て言うか、勘違いしてました。俺と冒険者パーティーと騎士団と一緒に戦いました。最後はやはり俺が止めましたが」
少しでもアピールがいる。
稲妻の団ダレンムルは邪魔だ。
こいつさえいなければ!
「最後は勇者がか。さすがだ」
「いいえ、違います。勇者は単にコメを集めろと言っただけです、そして冒険者パーティーと騎士団などで必死にコメ料理を探して集めてファイアドラゴンに差し出したのです。するとファイアドラゴンは足を止めた」
バカか~~~。
なんで正直に言ってんだよ。
お前は黙ってればいい。
誰かこの稲妻の団ダレンムルを話すのを止めさせてくれ!
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