『錬金447話 勇者視点 勇者さん、追及される』
『錬金447話 勇者視点 勇者さん、追及される』
「グラティアス、国王からお呼びがかかってますので、城にお越しください」
「城に行く」
俺の所に来たのは王都の兵士である。
重要な知らせがあるとして来たが、予想はついていた。
必ず俺の責任をとるみたいになると思っていたからで、間違いなく言われるだろう。
「やっぱり呼ばれたわね。フランツの村からは王都には帰れたのは良かった。偶然にも近くに馬車が通った。王都に向かう馬車だったから、うちらとルーリンと四聖騎士を乗せてもらい王都に帰った。ラッキーだったが、国王はそうはいかない。ブチ切れてる」
「城に行きたくない。グラティアスだけ行ってよ」
「勇者パーティーだろ、一緒だろ」
「怒られるのわかってるもん」
「まあね、だって王都に帰ったら、王都はファイアドラゴンによる破壊が酷すぎて、敵に攻められた後のようです。これがファイアドラゴンとわかり、連れて来たのが勇者パーティーだとなれば、破壊したのは勇者パーティーてなる」
「やれやれ、国王に会えばわかる。どこまで言われるかだ」
ミーシャ、フィーネルは憂鬱そうだった。
俺はもっと憂鬱だ。
城に呼び出されるのは何度目だよ。
もういい加減に国王だってキレてるし、俺の立場が危ない。
城に到着した。
部屋に案内され、ルーリンと四聖騎士がいて、稲妻の団ダレンムルもいた。
なんでこいつも?
Bランク程度の冒険者だろうに、なぜ来たのか?
呼ばれたから来たのだろうが稲妻のダレンムルに責任をなすりつける気なら歓迎だ。
きっとそうだろう。
稲妻ダレンムルに全ての責任を負わせるために呼ばれたのだ。
バカだな。
こいつは何も知らずに呼ばれた。
可愛そうに、俺の代わりに国王から説教されて、最悪は牢屋にでも入れ。
後はルーリンと四聖騎士が、黙って聞いてればいい。
下手に俺がやったこととか言わせないようにしたものだ。
やがて国王と軍師ゴラッソが来た。
真っ先に俺を見ているのが気にはなった。
「今日はどうして城に呼んだのかはわかっていると思うが、見てわかるように、城は傷ついてないが、王都の街の一部がファイアドラゴンによって徘徊してめちゃくちゃに潰された。その件について話してもらう。まずは伝説級の魔竜である、ファイアドラゴンがなぜ我が国の王都に来たのかだ、ルーリンよ説明せよ」
いきなり軍師ゴラッソがいつものようにして言ってきた。
言われたのはルーリンだ。
「はい、ファイアドラゴンが来た理由はグラティアスです」
おい、いきなり俺のせいかよ。
稲妻の団ダレンムルがいるのだから、奴がしたことにしろよ。
「グラティアスが連れてきたのか?」
「連れてきたのとは違います。俺ではないです。ファイアドラゴンがついて来たのです」
「ついて来たとは?」
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