『錬金441話 大浴場を作る』
『錬金441話 大浴場を作る』
施設のイメージを考える。
これは錬金術において一番大事なポイントで、常に大事にしていて、イメージがないと失敗に繋がるのだ。
まずは俺の中で考えるのは温泉地だった。
俺も何度か行った経験がある。
古風な感じも良いなあと思うし、大浴場にふさわしい。
お風呂場は男湯と女湯に別れるのは当然か。
さすがに混浴はないだろうから、別れて作るべきか。
それとも混浴もありなのかな。
王都にもあるとは思うが、いつもは宿屋にあるお風呂で十分だったから、混浴文化があるのかは実は知らない。
温泉場を男湯と女湯と混浴の三個作れば問題ないかと思うが、風呂場は各自の家にるのであって、大浴場は特別な風呂という位置づけにしたいから、やはり混浴風呂にしよう。
もし文句を言われたら、修正したらいい。
「さあ、作るぞ~~~~、魔王城よりも立派な建物にする!」
「ストラマーベル様がお使う大浴場。我ら魔将娘も頑張ります」
「魔将娘セルラも、魔力を使い果たす気で作ります!」
「いや、魔族は気合入りすぎです!」
「先ずは外観の建物から作ろう。ミスリルと木材を使い作る」
「ミスリルを使うと強くなるのでしょ」
「そう、強くなるから壊れる心配はなくなる。それと外観の形は俺が指示する、珍しい形にはなるけど、気にせず作ってくれ」
外観は決めた。
温泉街にあるような温泉宿っぽい風にしたい。
雰囲気がるし、いかにも温泉をイメージできて良いと思ったからで、ただ俺は建築の仕事についたことはなく、建築の知識はゼロである。
知識ゼロから温泉旅館風のを作ろうとしているわけで、無理はあるができるとこまでやってみよう。
みんなは日本の建築物を見たことはないので、外観の形を想像するのは難しいでしょうが、俺が簡単に図を書いて指示する。
図面に近い絵であったが、なんとなく作れそうだ。
柱などの重たいのはガーターと魔王がいるから、彼らの活躍が目立った。
「村長、建築するのは大変だな、柱とか重たいし魔王とトラムの良い修行になる」
「えええ、ここでも修行っすか!」
「トラムよ、いつでも修行だ。どこでも修行だぞ」
「師匠にはなんでも修行になっちゃう!」
トラムには建築の仕事も、ガーターに重たいミスリルを持たされていて、苦しそうであった。
「魔王城とも違うデザインだな。フランツ村長のセンスは変わってるな」
「魔王のセンスとは違うかもな。俺の作り出すイメージは温泉旅館だ」
「温泉旅館?? よくわからん」
魔王はさすがにわからないみたいでも、トラムと一緒に精力的に動いていた。
トラムと魔王の働きにより、想定以上に進んでいるのは、ありがたいです。
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