『錬金439話 大浴場を作る』
『錬金439話 大浴場を作る』
カエンが火が出せるとわかり、いったんは家に帰った俺は、火が使えるのをずっと考えていた。
火と言えば温めたり、熱くしたりだから、料理は一番わかりやすい。
「ねえ、カエンは火が出せたのよね。出してみせてよ」
「見たい、見たい!」
「こらこら、カエンの火で遊ぶなよ」
「いいわよ、全然出せるから、こうやって、手から出ますよ!」
「わあああ、すごい、本当に出た!」
「火が出るて、どうなっているのかな」
「原理はわからないけど、自然に出た」
「火が使えるのならさ、風呂の水も温められるのかな。今はスイが出した貯水槽の水が来て、それを錬金術の火薬で温めているのよね、ミスリルをカエンが熱したらいいかなて、どうかなフランツ?」
「なるほどな、風呂のお湯か。そこは考えつかなかった。風呂の水を熱くするのは火薬では大変だった。時間もかかるし、苦労があった。もしカエンが熱くできたら、革命的だ」
気が付かなかったがリアが指摘してくれて、お風呂を熱く熱するというもの。
お風呂は水の量が多いし、火薬で火をつけていて、大変だった。
お風呂場でカエンが火をつけたら、楽になるな。
「良かったねカエンの仕事が出来たよ。料理とお風呂場だよ」
「村に来て、私にもできる仕事があった。働きますから、その分、コメを食います!」
「あはははは、カエンらしいな」
「カエンはお風呂知らないでしょ」
「はい、知らない。この姿になることもなかったし、人族の家に入ったのも初めて。お風呂を知らないです。天然の温泉は知っていたけど、入ったことはなかった」
カエンは天然の温泉は知っていたようで、山に行くと天然温泉はあるだろう。
しかし魔竜の巨体だと天然温泉に入るには無理だから、経験がないみたいだ。
「この家にもお風呂場はあるし、他の家にもお風呂場が設置されている。みんなお風呂は好きで、熱い湯に浸かって疲れを取るのよ。気持ちいいわよ」
「魔竜では無理でした」
「この際だ、大浴場を作るのもいいかなと思う」
「ええ、大浴場?」
「ご主人様、大浴場とはなに?」
「大浴場は、家にある風呂場とは違い、もっと大きなお風呂場だ。家のは小さいから、みんなは入れないだろう、けども大浴場だと住人が全員が入れる大きなお風呂だと思えばいい。気持ちいいし、何よりも楽しめる」
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