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『錬金436話 牛の繁殖』

『錬金436話 牛の繁殖』



「まだ相談て、悪い相談かな」


「いや違いますよ、牛に関することで、とても良い話だと思います。牛の乳です」


「乳……それって牛乳のことかい?」


「そうです牛乳です。現在は牛乳は取ってませんけど、もし村長の方で必要があるなら、例えばご飯時に飲んでもらえるなら、用意しますよ」


「おお、牛乳か。そうだな、今は水だけだから、牛乳があるなら喜ぶかもな」


 牛肉ばかり考えていて、牛乳のことは考えてなかった。

 肉以外にも牛乳があるなら、楽しみの幅が広がるし、料理にも使えるな。


「今日にも出せますよ。飲んでみたところ、これがまた上質な牛乳でした。魔都にいた頃の牛と同じ牛なのに牛乳の味も格段に上がっていました」


「それは期待していいな。牛乳なら飲むだけでなく料理にも使える。例えばクリームシチューやクリームのパスタなども作れるので幅が広がる」


「村長の料理は美味しいですから、クリームの料理は楽しみ」


「それじゃあ、さっそく牛乳を頼むよ」


「いいですよ、待っててください。少し用意しますから」


 牛乳が新たに食事になることは、予想してなくて言われて気づいた。

 少しだけ飲んでみたいな。

 どうせなら、スイやリアにも飲んでもらおうかなと思う。

 そこでスイとモフルンとリアとカエンの四人にも牧草地に来てもらい挑戦していただこう。


「フランツ、なにかな、牛乳を飲むの」


「へ~牛乳て、牛の乳でしょ。飲みたいです」


「リザドから牛の牛乳があると言われたので、みんなに初めての牛乳の味を試してもらおうと思った」


「つまり、味見をするわけね」


「さあ、楽しみです」


 四人に説明して待っているとリザドが用意してくれた。

 コップに白い絞り立ての牛乳が運ばれてスイが最初に飲んだ。


「真っ白い牛乳です。美味しい味してる!!!!!!!! リアも飲んでみて」


「うん、本当だ、牛乳ってこんなに美味しいの知らなかったあああ!!!!」


「牛乳は飲んだことはあるけど、、、うううう、うまああああああああいいいいいいい」


「カエンもどうぞ」


「コメが良いのだけどなあ、、、、ここここれは牛乳ていう飲み物ですかああああ!!!」


「みんな美味しかったみたいだな。俺も飲んだけど、びっくりしたよ」


「栄養もあるし、みんなにも飲ませたいですリザド」


「ありがとうです。持って来たかいがあります」


 全員が絶賛してくれ持って来たリザドは微笑む。

 牧畜は農地くらいに軌道に乗ってきた。

 牛が大繁殖するならば、将来的には牛肉も商売にしたいです。

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