『錬金435話 牛の繁殖』
『錬金435話 牛の繁殖』
「えええええええっ、子牛を生んでいたと。まあそれはあっても不思議はないが、成長速度が早いてことかな?」
「成長速度が異常な速度です。我々リザードマンは魔都において農場で牛の牧畜をしてましたから、牛の繁殖の頻度や成長に関しては、わかっているつもりでした。少なくともこの短期間で子牛が成長してしまうことは絶対になかった。だから気づかなかったけど、観察していたら、ほんの数日で子牛が大人の牛になったのです。これは考えられないですが、この目で確かめた事実なのです。まぁ確認しに来てください、牧草地でおみせします」
「そうしよう、説明されるより見た方が早い」
リザドの信じがたい話を聞いて牧草地に向かった俺は、以前よりも牛が増えているなと思った。
「本当だな、牛が多いや」
「子牛もいます」
「子牛だ。あんなにいっぱいいる。どうなってるのかな。増えているなは嬉しいけど、理由が知りたい」
実際に牧草地に行くと牛が増えていて、子牛もいっぱいいたのは本当だった。
すげぇな俺の牧草地は。
「ある考えがあります、それは村長のミスリルです」
「俺のミスリル……錬金術か」
「はい、その錬金術を使ったミスリル農具で史上最悪の荒れ地の土を掘ると土は活性化されて農地になったでしょ、牧草地にもなった。そして雑草を植えて牧草地は見事な草があり、牛はこの草を食べています。きっとこの草は特別な草になっていて、食べたら牛は繁殖しやすくなり、子牛をどんどんと産み、子牛も草を食べたら短期間で成長して大人の牛になる。これが原因ではないかと考えてます」
「なるほど、ミスリル農具で作った牧草地は異常に子牛を産むし、成長速度も早いてか。納得する説明だな。今までに農場でも同じことがあった。農地に種をまくと、翌日には目が出ていて、その後に収穫までした。それと同じことかな」
農場はずっとミスリル農具のおかげで農作物の収穫量は劇的に多い。
通常の農民が知ったら驚くレベルの量です。
そして味も良い。
牧草地でも同じことが起きたわけで、牛は増えていき、肉質も良いとなったのは、悪いニュースではなくてグッドニュースだ。
「増えているので牛がなくなる心配はいりません。むしろ毎日食べれますので、いい肉を用意しておきます」
「助かる。牛肉のステーキはめっちゃ好評だ。みんな大好きなので、毎日食べられるのはいいことだ。リザドにはこれからも牧畜を頼む」
「わかりました、それで話はまだあります。繁殖のこととは別件で、相談があります」
えっ、まだ相談あるのか。
繁殖以外にあるかなと考えても思いつかないけどな。
面白かったら☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです
頑張れます
↓↓↓




