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『錬金417話 スイの怒り』

『錬金417話 スイの怒り』


 めっちゃめっちゃに蹴ってくる。

 痛いが我慢する。


「頭が悪いな、自分の幸せを取って、シャドウ街の人は捨てたわけだ、最低の村長です。これが村長とは」


「団長ルーリンも最低だよ」


「黙れフェンリル」


「グラティアス、ファイアドラゴンに命令して、シャドウ街に送れば。もう決まったのだし、フランツの見てる前でさ」


「飛ばすよ、こいつの前でな、あはははは、シャドウ街はお前のせいで全滅だああああ、お前が全滅させたのと同じだよおおおおお~~~~」


「やめなさい勇者、フランツ様の頭を蹴るな!」


「うるさい魔竜、なにも出来ないくせに」


「やめろよ~~~、いい加減にしなさい~~~」


「だから、黙れ、魔竜アイスドラゴンはどうでもいい。さあ、ファイアドラゴンよ、シャドウ街に行け、そして街を壊滅させろ、そしたらコメだ、その後にコメだぞ~~~~~」


「コメ~~~~~~~~~~~」


 ファイアドラゴンは地面から飛びたつ。

 翼を羽ばたかせて、上空に飛行。

 またもコメと叫んだのはなぜか?


「スイ、落ち着きなさい、ご主人様は動くなと言ってます」


「ううううううううううううううう」


「スイの様子が変です」


「おい、スイ、フランツが決めたのだ。落ち着けって」


 リアが落ち着かせようとしているが、スイは気が立っている。

 こうなったスイは怖い。

 魔力が増大していき、手に負えないなくなる。

 リアとモフルンらがいても制御できなくなる。

 そうなったら不味いです。


「おい、アイスドラゴン、こっちに来るな、来るな」


「フランツ様を蹴るのは止めなさい」


「おい、フランツ、アイスドラゴンを来させるなと言ってくれ!」


 どうやらスイは俺の忠告に反して俺のところに来てるようだ。

 こうなったスイは俺が来るなと言っても無駄と思う。

 暴走とまでは言わなくても、言うことは聞くとは思えないし、それはグラティアスが狂わせたとも言えて、グラティアスが止めるしかないな。


「こうなったスイは俺が言っても止まらない、グラティアスが自分で止めることだ、まあ止めれたらの話だが」


「ミーシャ、フィーネル、止めてくれ、こっちに来るぞ!」


「アイスドラゴンは聞こえないのか、来るなと言ってるのが。それとも耳がないのか魔竜は?」


 ミーシャがスイに接近して、接近するのを止めに。

 接近したら危ないですが。

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