『錬金413話 勇者の命令を聞く』
『錬金413話 勇者の命令を聞く』
逆らって、ファイアドラゴンが飛行してシャドウ街に行かれたら困る。
飛行速度には勝てないだろうから、街が火の海になるのは絶対に止められないのだ。
だからファイアドラゴンは飛行させてはいけないから、耐えるのみ。
しかし頭を踏むとは思わなかったが、屈辱感がハンパない。
「フランツ様~~~」
「動くな、動いたらファイアドラゴンが飛行する」
「ご主人様の頭から足を離しなさい、引っかくわよ!!」
「モフルン、爪を隠すんだ」
「はい」
スイとモフルンは、この状況に耐えられずに我慢しているも、いつグラティアスに攻撃してもいい状態だろうから停止させる。
今、動いたら土下座した意味が無くなる。
気持ちは嬉しい。
俺が頭を踏まれているのを我慢できないでいるのは、嬉しいです。
勇者パーティーにいた時には、俺にそんな風に思ってくれる仲間はいなかったから。
今は仲間がいる。
俺を思ってくれる。
それだけで耐えられる。
この程度なら耐えられる。
これでグラティアスの気が済むのなら、やったらいい。
俺に精神的な痛みを与えたらいいのだ。
俺はそれでも村を作るし。
「フランツ、あなたもバカね。普通に錬金術でひっそりと暮らしていたらよかったのに。凄まじいい戦力を作ってさ、王都にも戦力で戦争するつもりだろう。だからこうなる、バカな考えは止めることね。ふふふふふふ」
「ミーシャに俺は何も迷惑してないし、王都に攻めるつもりはないよ」
「魔竜もフェンリル族も魔王も住人にして、国に反抗しないというの?」
「しないよ」
「バカでしょう、国王はフランツを友好だとは思ってない、むしろ敵だと思い始めてるの。もう村は廃村にしなさい。そして仲間も全員解散しなさい、魔王も魔竜もです。そうすれば国王も安心する」
「嫌だ、村は廃村にはしないよ。俺はここを発展させたい。でも王都には迷惑はかけない」
俺はこの領地を発展させてスローライフしたいだけだ。王都と張り合う気はゼロです。
でもミーシャはそうは思ってないし、国王も疑っていると言う。
どうしたらわかってくれるかな?
「無理よ、国王に歯向かうとしか見えません。廃村して仲間は解散。これしか疑いは晴れません」
「わかって欲しい、俺は王都と国王に戦意はないよ、ただ領地を発展させて農地や牧畜してスローライフをしたいだけだ。戦いなど考えてない」
「嘘つけ、私もフランツを信用しない。だいたい魔王を仲間にした時点で、人族を完全に滅ぼすと考えます。よって、フランツは人族の敵よ。バカね、パーティーにいた時からバカだったけど、ここまでバカとはね」
「フィーネルもわかってくれないのか」
「わからない。完全に反乱ですよフランツ。ターバンド国に対する反乱です。ミーシャが言うように全部廃止しなさい。今なら間に合う」
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