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『錬金409話 グラティアスは弱い』

『錬金409話 グラティアスは弱い』



「大丈夫かい!」


「グラティアス、切られ過ぎだ」


「ううう、魔王め」


 ミーシャとフィーネルに助けられるも、力の差は歴然だった。

 さすがにショックは受けるよな。

 俺ならこれだけ魔王に圧勝されたら勇者とは名のれないけど。


「本当に勇者なのか?」


「勇者だ、失礼だぞ、いくら魔王とて、言って良いことと悪いことはある」


「いや、勇者は古来から魔族にとって最大の敵でもある。西の大陸を制圧するなら、必ず勇者とは激闘は避けられないと思っていた。それがだ、勇者と呼ぶには弱い、弱すぎだろう。偽物の勇者では?」


 偽物は言い過ぎだが、笑えますね。


「偽物だとおおおおおおおおおおおお、魔王よ、許せぬ発言、俺を怒らせたな」


「怒ったらどうなる。怖くもないが」


「おおおおおおおおおおおおおお、ここまでバカにされたあああああああああああああ」


「グラティアス、落ち着け」


「落ちつけるかあああああああああああああああああああああ、全員に恐怖を味わせてやるうううううううう」


 グラティアスの様子が変だな。

 プライドがズタズタに壊れたかな。

 精神的に壊れたのかもな。

 普通の人なら、早く気づいたのに、鈍感だから一気に精神的にきたのだろう。


「フランツに言っておく。俺はまだ負けてないぞ。いいか、勇者は負けない、絶対に負けないてことを思いしらせてやる!」


「口だけだろう」


「勇者って、文句しかない」


 トラムにもグチを言われる。

 今度は何をする気だ。

 帰ってくれたら、嬉しいが。


「さあ、ファイアドラゴンよ、飛行せよ」


「飛行するのだな、がああああああああ」


 ファイアドラゴンはグラティアスに命令された。

 なぜかファイアドラゴンはグラティアスの指示に従い行動するのが不自然。

 ファイアドラゴンの力ならグラティアスに従う必要はないのだ。

 なぜかな?

 ファイアドラゴンはグラティアスに従う理由がありそう。

 今は理由は不明でも、そのうちわかるはず。


「飛行した!」


「ファイアドラゴンが飛行したけど、どうする?」


「ふふふ、フランツには苦しんでもらおう、シャドウ街は知ってるな、この村から近い街だ?」

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