『錬金396話 勇者視点 ファイアドラゴンで村に向かう』
『錬金396話 勇者視点 ファイアドラゴンで村に向かう』
「ルーリンもフランツが嫌い、私達もフランツは大嫌い、話がお互いに合うわね」
「珍しく合う」
「騎士団を連れて行けと言うのかしら?」
ルーリンは俺達の考えに賛同する。
珍しいのは、いつもは敵対はないが、あまり仲は良くなかったからだ。
どちらかというと、騎士団と冒険者パーティーは魔物の討伐などで先を争うところがある。
先に魔物を討伐すれば、それだけ評価されるし、報酬も取れるが、騎士団に越されたら何もなく終わる。
よって騎士団よりも先を超すのが冒険者のやり方だ。
国王はどちらにせよ、討伐されたらいいので、冒険者ギルドにも報酬はだすし、騎士団には元々給与は払っているわけだ。
両方に金を払って結果、魔物や魔族を討伐させる。
汚いと言えばそうだが、それが現実だ。
俺は報酬さえあればいいわけだ。
しかし今回は報酬ではなく、とにかくフランツの村を支配したいのだ。
フランツがのんびり暮らしているのは許せないのだ。
絶対につぶしてやる!
「騎士団を連れて行くのは少しでいい」
「少し?」
「俺はファイアドラゴンに乗って行く予定。ルーリンも乗れ。その方が早い」
馬車では魔竜を向かわせるのは難しいと考えた。
ただでさえ制御出来ない怪物。
乗った方が制御しやすいと考えた。
それに騎士団の軍勢を出すのは国王の許可もいる。
無理だな。
「ルーリン、今回は国王に内緒での戦いになる。そのため騎士団の軍は出せない」
「国王には黙って行くわけね。後でどうなるかわかっているの」
「結果が良ければ国王は喜ぶさ。しょせんその程度だろ、国王なんて。偉いだけのお飾りさ。結果だけ求めるのだ、フランツの村を壊滅させたら、喜ぶ」
「私の目的はフランツを捕らえることだ」
ルーリンは国王にフランツを提出したいのだろう。
俺はむしろフランツを徹底的に懲らしめたいのだ。
村を潰す。
俺の勇者の評価を下げさせたのを後悔させる。
「勇者パーティーの評価を下げさせたのはフランツだ。許さない俺は、あいつを許さない!」
「私の四聖騎士も乗せられるか?」
「大丈夫だろう。四人も乗せてくれ。直ぐに出発する。王都はぐちゃぐちゃになったが、これは帰ったら国王に理由を話せばいい」
「さあ〜ファイアドラゴン、出発しよう、キミの望むコメがある村まで行こう」
「飛んでいく、さあ乗れ、コメのある村まで飛ぶ!」
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