『錬金039話 農地が生まれる』
「ミスリル農具は、錬金されている。薬草キノコとジャガーマンから素材で錬金して作った農具だ。スイが言うようにミスリル農具には、恐ろしく早く種を成長させる秘密かあるのかもな」
「さすがフランツ様です!! 錬金した農具は、神級の宝具となったのです!!」
神級の宝具とは、聞いたことはある。
通常では考えられないくらいの能力を持った道具が存在すると。
伝説級の道具であり、世界中の冒険者は探していると聞いた。
使えばすごいし、道具屋に売っても、一生遊べるだけの金がもらえるらしいな。
「まさか俺が神級の宝具のレベルの道具を作ったと?」
「私も宝具は見たことありませんが、確実に宝具以上ですよ。だってこんな農具ありえませんもの!!」
確かに宝具といえど、ここまで凄い能力の農具があるかと言ったら、宝具も超えているかもな。
魔竜のスイが言うのだから、俺も信じたい。
「この調子だと、収穫出来てしまえるかもな」
「収穫ですか?」
「そうだよ、コムギやコメも猛烈に成長しているから、収穫できそうだ。お昼過ぎて、夕方にはまだ成長しているだろ。そしたら食べられるかもな」
恐ろしい成長速度。
錬金魔法には、いままで武器やアイテムなどに付与したりしていた。
勇者のグラティアスの剣にも錬金魔法で付与していたのだ。
それも解除したけどね。
「食べる物はすこしですが、持ってきた。けどこのままだとなくなる。食料を確保しないといけなかった。フランツ様の錬金魔法なら、食料も直ぐに作れそう」
「スイもお腹すくだろ」
「はい、もう空いてます」
「じゃあ朝ごはんにしよう」
「はい」
食料は少しは購入して持ってきていた。
昨日や今日とかの分は足りるが、それ以降は完全に食料はなくなる日が来る。
農地で収穫できたなら、その問題は解決できそうだな!
農地での収穫ができそうとなり、安心した。
スイとは朝ご飯を食べる。
コメやコムギもスイは食べられるので、俺と同じ料理でいいのは楽だった。
そしてその日の午後になり、農地を見に行くとした。
朝よりも成長していたらいいな。
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