『錬金389話 闘技場の見学』
『錬金389話 闘技場の見学』
商人フィデリオゴンがシャドウ街に帰った後に、持ち帰ったコメ、コムギ、タマネギ、ダイズ、キャベツ、オレンジが、商店に並んで販売されるのが気になって仕方がない。
自分で作った農作物なので、余計に気になるのを知って、農民の気持ちが少しはわかったかな。
美味しいと評判が良くなれば、また商人が村に来るだろうから、それまでに農作物の在庫を確保しておくことだ。
「商人が直接来るて、よっぽど美味しいから来た。フランツ様の農作物は大人気になりえる、忙しくなるよ」
「仕事があるのはいいことだわね」
「村が大きくなる感じだ」
「牛の牧草地もあるでしょ、肉の販売もできそうなの? 私たちだけの分しかなさそうだけど」
「そうよ、牛は数えるくらいしかいないもん、みんなで食べたら直ぐにいなくなっちゃう」
「牛は村で食べる分しか今はいないよな。わずかの数では、スイが言うように直ぐに足りなくなる。牛の数を増やす必要がる。簡単に牛を増やすと言っても、簡単ではないと思う」
リザードマンに任せてある牛の管理。俺は関与せずに任せてある。ただ食べたら数はゼロになったら終わりだ。
リザードマンのリザドにも、どうやって増やせるのか聞いておこう。
「せっかく牧草地作ったのです。牛がいないと単に草原になってしまう。牛に子供を作らせたらいいのよ」
「子供は時間かかるよ。長い期間で管理して減らさないようにするのは大変。農作物とは違うわね」
「違うな。農作物の場合は、普通は時間がかかるけど俺の農地は一日あれば作れる。だが牛はコメのようにはいかないよな。まあ気長にやる感じでいいかな。大量に作って街に売るものではない」
牧畜業はゆったりと焦らずにいこうと思う。
焦って育てても牛の成長は決まっているだろうし、むしろ良い肉になるよう努力を注ぎたいものだ。
日本では牛肉にはランクがある。
良い肉には高ランクの評価がされて、高く売れるし、買う方も高値で買う仕組みがあった。
こっちの世界にも、そのような肉のランク制度は聞いてないが、あれば面白いかな。
「今日も食べたいです!」
「そうだな、リザドと相談するよ。リアが食べたいって言ってたと伝えておくよ」
毎日食べたいのは俺も一緒だが相談しておこう。
牛の件は後にして、闘技場にも見て回った。
訓練闘技場は建設してからは、ちょこちょこと見てはいた。
周囲はミスリル製のフェンスで囲ってあるのが特徴、土と芝生がある。
師範はフェンリル族を代表する強者のガーター。
ここは俺が一番関わりたくない。
体育会系の感じがビシビシと伝わるから。
すでに今日は闘技場に人がいた。
ガーターが弟子を鍛えている風景だった。
「おお、村長も来たのかい、良かったらトラムやモフルンと一緒にやるかい?」
「いいいいいえ、俺は偶然に近くを通っただけです!」
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