『錬金387話 勇者視点 ファイアドラゴンにコメを』
『錬金387話 勇者視点 ファイアドラゴンにコメを』
「お~~~~~~~いファイアドラゴン。ここにコメがあるぞ~~~~~」
ルーリンは歩き回るファイアドラゴンに向かって言った。
聞こえるかなと思ったが、コメと言う言葉が聞こえたらしく、歩きを停止した。
そして振りかえると、
「コメ、コメがあるのか」
「ある、ほら、どうぞ食べなさい」
ルーリンの命令で集められたコメは大量に皿に盛られている。
それが見えたファイアドラゴンは、喜んで旋回して皿に飛びついた。
むしゃむしゃと皿のコメを食べると、少ないのもあってか、一気に食べきってしまった。
早食いだな。
もうないぞ。
どうなるかな。
「食べたわね」
「うん、食べた」
「全部、食べたよ」
「どうなる?」
「グラティアス、大丈夫なんだよな」
「わからん」
俺に聞かれても困ると言うもの。
わかるのはファイアドラゴンだけだ。
皿は空だが。
「美味いな」
俺には美味いと聞こえた。
「美味いと言ってる!」
「食った感想を言ったぞ」
「美味い、美味い」
ファイアドラゴンは少し満足そう。
今なら会話出来そうだ。
チャンスは今しかない。
「俺がファイアドラゴンに話す」
「話せる?」
「コメを食べて満足そうだし、いけそうだ」
「任せるわ」
俺に任せると決まり、ファイアドラゴンに接近した。
危険ではあるが、説得するなら接近しかない。
ファイアドラゴンに接近した俺は、
「コメは美味しいか」
「なかなか美味かったぞ」
「俺が与えたコメと比べるとどう?」
「あのコメは別だ、今まで食べたことないコメだった。どこにある、この街にあるのか。あるなら欲しい」
「ここにはない。だがある場所は知っている、どうだい、俺と契約しないか、美味いコメは村にある、その村に連れて行くから、ここで暴れるのはやめるんだ」
コメはフランツの村だ。
そこでこいつをフランツの村に送る。
この戦力なら、フランツの村も破壊可能だろう。
ふふふ、みてろフランツよ、俺はお前に復讐してやるからな!
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