『錬金373話 商人フィデリオゴンさんに農作物を売る』
『錬金373話 商人フィデリオゴンさんに農作物を売る』
「おおおおお、良い農地です!。広くて理想的な農地でコメ農地、コムギ農地と良く育ってますけど、気になった点もあります」
「気になった点?」
農地はコメ農地とか全て区切っているので、一目でわかる。
「シャドウ街からこの農村までは実は土地が悪いとして知れてます。土も硬くて栄養もなくて農作物には不向きでして、ここら辺は特に悪いと有名な土地でした。有名な貴族の方が土地を所有していたけど、なにをしても無駄で何の役に立たないと嘆いていたと。だからどうして良い農地になったか不思議ですね」
ここら辺は全部土地が悪いらしい。
良くなった理由は簡単で、ミスリル農具で掘ったからであるが、ミスリル農具の説明までをする必要はないと思う。
「ありがとう。とてもいい農地でしょう。今後はもっと収穫する農作物の種類を増やしたいと思う。需要がある野菜とかあるかな」
「そうですね、果物も欲しいですし、このオレンジも楽しみです。シャドウ街に帰ったらさっそく販売してみます」
「オレンジは自信作なので、俺も売れて欲しい品ですよ。ちょっと食べてみたらどう、どうぞ」
オレンジの皮を取り、黄色に光っている実を差しだして、
「ここここここれは、実が光っている、光っているような輝きだ、、、、どれ食べてみよう、、、、うまあああああああああああ、甘酸っぱいいいいいいいいいいいいいいい、こんな果物は生きてきて初めて食べた!!!」
商人は一口のオレンジを含むと絶叫した。
あまりの大声に、農地や外にいる住人が振り返る。
大げさと言いたいが、商人の反応はマジだった。
「オレンジだけでなく、農作物が全部このレベルの品質だな」
「すすすすすす凄い、売れるし欲しいと意見が来るわけがわかりました。尋常じゃない味です。今後も買いに来ます、よろしくお願いいたします」
「美味しいでしょう、フランツ様のオレンジは最高よ」
「私も食べよっと、いいでしょ!!」
「大事な商品なのだよ、食べすぎるなよ」
「は~~~い、スイ、リアも食べよう!」
「酸っぱいいいいいいいいいいいいいいい」
「やっぱりオレンジいいねえええええええ」
どさくさに紛れてスイたちはオレンジを食べる。
まあいいか。
「どうぞ、売れたらまた来てください。この農地は収穫速度がめっちゃ早いので、すぐに倉庫がいっぱいになる」
「はい、来ます!」
商人には収穫速度が早いと言ったが、まさか一日で収穫できるとは想像もしないだろうな。
今日はたっぷりと販売した。
商人は来た馬車に農作物を積んで、村を出発。
来た時は空だった馬車はいっぱいだった。
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