『錬金371話 来訪者が来る』
『錬金371話 来訪者が来る』
迷宮から地上に出て魔王と話した。
魔王もあまり入りたくないのかもと感じた。
牧草地の牛の飼育も進めるとして、発展の速度が著しいな。
それから地上の家で休憩中。
迷宮から帰り、飲み物を飲んでいた時に、トラムが来た。
トラムが来たからには、また農村に誰かが来たのかは、トラムは常に農村の周辺の偵察も頼んでいたから。
「村長、農村に来訪者が来ました」
「来訪者?」
「はい、馬車で男が来てまして、オイラが馬車を止めました。男に来た理由を聞くと、農村にある農作物をみたいというのが理由のようです。怪しくはなかったです」
トラムの説明では農作物に興味を持った人物らしく、恐らくは俺の農作物を知って、買いに来たのも考えられる。
すでに販売もしてきたのだし、評判が広がっても不思議はないので、男と会うのは問題ないとした。
魔人ゲートの手下ではないと思うのは、トラムが接して魔力を感知して問題なしとしているからだ。
それに俺の近くにはスイ、モフルン、リアが待機しているので、不安はない。
「俺が会うよ。家に連れて来てくれ」
「はい」
少し待つとトラムと男が一人で来た。
「どうぞ、お入りください」
「どうも、私はシャドウ街で商人をしているフィデリオゴンと言います」
商人のフィデリオゴンと名のった。
冒険者のような防具ではなくて、服装はしっかりとしたジャケットである。
年齢は中高年といったところか。
別に怪しい部分はないので、このまま会話をしてもいいだろう。
「フィデリオゴン、それで俺に会いに来た目的は何かな。ちなみに俺はフランツで、この領地の村長をしている」
「フランツさん、今日来たのは、あなたに農作物の話しがあって来ました。先日ですが、コメとコムギなどの農作物が流通したのですが、それがフランツさんの農作物でした。それらの農作物は商人によって売れましたが、大問題となりまして、それを伝えに来たのです」
「大問題!! まさか俺の農作物に何か!!」
大問題?
まさか何かトラブルあったか、それかコメなどを食べたら異変や病気になったとかも考えられる。
食物だけに人が食べて気分が悪くなることもある。
または、単に味が不味くて不評だったから、金を返せてのもあるが、あれだけ美味しいので、返金とは考えたくない。
しかしわざわざ商人がここまで来て、馬車でもかなり時間がかかる距離を来たのであるから、よほどのことと思えた。
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