『錬金370話 サザンは3階層で警備』
『錬金370話 サザンは3階層で警備』
「村長、俺は3階層で警備をしてます」
「サザンか、頼む。迷宮が地上と繋がった今は、何が起こるかわからない状態になった。警備をしてくれると助かる。もちろん、ずっとではなくて、家に帰って寝るのは今まで通りだ」
「そうします。蜘蛛族の人はここで生活するのですか?」
「うん、今のところは蜘蛛族は迷宮での生活になるけど、地上にいつでも来て構わないさ」
「わかりました」
ドリアード族のサザンには、地下四階層から魔族や魔物が侵入してこないか、不測の事態がないかなどを観察してもらう約束だった。
過去において世界でも危険なダンジョンに認定されていて、現在は魔王も知っている伝説。
どんなのがいるか予想も出来ないし、ダンジョンを攻略せずに封印したのは、攻略出来ないから封印したとも考えていい。
つまりは精霊の加護を受けた魔術士ですら攻略は無理なのが、下の階層にはうじゃうじゃいるのだ。
考えただけで頭が重たくなる。
俺のスローライフ計画の真下に世界最悪の迷宮があるて、どうなのか?
超不運としかいいようがないですね。
サザンは極めて優秀な戦力を持っているので、当分の間は一人の勤務になる。
朝、昼、夜のご飯について、蜘蛛族の人は地上で食事を食べたらいい。
牛肉のステーキはとても満足そうに食べていたので、肉は食べられる。
蜘蛛は動いているものは何でも食べると聞いたことがあるので、肉以外にも何でも食べるかもだ。
そして定期的に3階層の下の階層にも調査をする必要もあり、何階層まであるかすらわからないし、誰も攻略したとも思えないとなると、これは俺が最初の攻略とも言える。
あまりにも強烈な、魔術士ですら手に終えなかったのが現れて、俺でもスイでも勝てないのが来たときには、素直に領地は捨てて、逃げるのが得策だ。
領地は農地や闘技場まで作り家も作ったが、残念ながら捨てて逃げるしかないでしょう。
俺だけ地上に戻って、迷宮でのこと、蜘蛛の糸をみんなに持ち帰り見てもらい、珍しそうに見ていた。
「サザンが警備にあたったのかい?」
糸には何の興味を持たずに俺に質問してきた魔王。
「うん、3階層で、蜘蛛達といる。現在はそこまでが調査済みとなっている」
「村長は知らないみたいだが、魔幻迷宮は伝説のダンジョン。俺も探していたこともある」
「興味あった?」
魔王は興味あったみたい。
それなら魔王も警備にあたるかな。
「興味どころか、迷宮は魔族の家も同然だからな。人族を餌にしてるくらいだ。だけどここの迷宮は歴史上でも最悪なダンジョンとなっている。最下層まで攻略した冒険者はいないとされ、生きて帰った冒険者も少ないとされる。しかも魔族ですらお互いに殺し合うため、魔王の俺が入っても襲ってくるだろうな。まぁ気をつけることだな」
いやいや魔王レベルで気をつけてて、本当に最悪なのが想像できてしまう。
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