『錬金369話 ミスリル棒を使う』
『錬金369話 ミスリル棒を使う』
「油が!」
「うん、防具に油が付着している。今度はどうなるか、またお尻から糸を出して欲しい」
「はい、お尻から出してみます。棒に当てるように出します!」
スパルネには何度も頼むことになったが、もう一度チャレンジしてもらい、お尻からスルスルと糸は出た。
糸は棒に向かって出して、見事に棒に当たると、前回までは糸と糸がからまったのに、今度の棒の場合は、からまらずに、巻き付けるのに成功。
やったね!
「糸は綺麗に棒に巻かれてますよ!」
「凄いです、これがミスリルの錬金術なのですね!」
「俺の錬金術には不思議な力がある。なぜか油に触れていなくても綺麗に巻かれているようだ」
ぐるぐる巻に糸は巻かれるのに、不思議とネバネバはなくなるようだ。
「糸がネバネバしてない!」
「村長が触れてみたらわかるよ。油が付いてない手で触れれば」
「そうだな。触れてみようか」
スパルネや蜘蛛族の人は触れても、元々油が手に付いているため触れるけども、俺の手には油はないため、触れて大丈夫なら糸は綺麗になっている。
見た目は綺麗に巻かれているのを触ってみると、極上の柔らかな綿を触っているようだった。
これなら、糸を利用できる!
「綺麗に触れる、俺にも触れるよ!」
「それじゃあミスリル棒は成功ですね!」
「やりましたね。これからは私達がお尻から糸を出して巻き付けていきます!!」
「俺も嬉しいよ。触った感じはとても良質な繊維品になってる。見事な品だし、十分に売れるレベルだ」
「嬉しい、私のお尻の糸が、そんなに価値があるなんて、初めて言われた」
「もの凄い価値だよ!」
巻き付けたのは棒から取ったら、一つの製品になるだろうな。
しかもこれだけの品質ならば街に持っていけば十分に売れると思える品質だった。
繊維品て良いものは触って柔らかくて熱を保つと言われる。
繊維品になっても高級品質のものになり得る素質を持っていて、服に加工したなら、いい服になる。
防具などにも応用出来そうだな。
防具は金属部分で攻撃を防ぐ部分と稼働部分は繊維にして、動きやすくする。
特に動かす腕の部分は強くて軽い繊維は重宝される。
この繊維品は軽いし強度もあり、ミスリル剣では切れたが、他の剣などでは切れないと言っていたので、強いと思っていい。
楽しみだな。
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