表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

368/1066

『錬金368話 蜘蛛の糸を集める』

『錬金368話 蜘蛛の糸を集める』



 何回か実験を繰り返した結果は同じで、糸と糸がネバネバで付いてしまい、もう使えないとなる。

 俺は糸を見ながら考えているとスパルネが、


「糸を利用するのは難しいです。最初から無理だったのかもです」


 半分諦めている感じで、責任まで感じているよう。

 いや、まだ諦めるには早いと思うし、蜘蛛族をがっかりさせたくないのであった。


「いいや、まだ無理って決まったわけではないよ。糸がネバネバしなければいいのだがな。そこさえクリアすれば利用できる」


「う〜〜〜〜ん、ネバネバしないかあ〜、私の手は糸を触ってもネバネバしませんけど、手では意味がないでしょうし」


「えっ、スパルネの手は糸が付かないの?」


 スパルネから、何気なく聞いた話ではあったが、とても重要で解決のヒントにもなり得る話だった。

 確かに自分の糸に自分もネバネバしたら問題だろう。


「はい、付きません。蜘蛛族の手には特殊な油があるの。その油のおかげで自分のお尻から出る糸にも触れる。触れないと大変だし、不便だもん」


「なるほどね、手の油か。ちょっと見せてくれるかな」


「はい、どうぞ」


「油っぽい」


「油を使えればいいのにな」


 スパルネの手を見ると、人の手よりもテカテカしていて、油が付いていたのは本当だった。

 この油を使えば上手くいくかもだ。

 そこで考えたのは糸に油を触れたらいいわけで、棒に油を塗り、糸を巻き付けて集めたらいいなと思う。

 俺の錬金術なら可能っぽいと予想してみて、確信はないけど、作ってみたい。


「スパルネが油を使えればというのがヒントになった。錬金術で作ってみる」


「ええっ、本当?」


 錬金術の基本のミスリル合金を使うとして、合金は使うとおもって2階層から採掘しておいた。

 迷宮には超レアなミスリルの素材が取れる利点がある。

 ミスリルを錬金術で加工し、棒状の形にしてみた。

 棒ならば糸を巻き付けるには、ちょうどいいだろうと思ったからだ。

 そしてミスリルの棒にスパルネの手の油を塗ってもらえば、油の効果で糸は付かないと考えた。


「棒?」


「棒にスパルネの手の油を付着させて欲しいので、触ってくれるかな」


「触ればいいのですね。こうかな〜」


 スパルネに棒に触れてもらうと棒はみるみると油で全体が光った。

 油が付着したぞ!

       ☆☆☆☆☆に

  ポイントしてもらえると嬉しいです

       頑張れます

        ↓↓↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ