『錬金367話 蜘蛛の糸を集める』
『錬金367話 蜘蛛の糸を集める』
歓迎会は牛肉ステーキが好評で成功となった。
俺も自分でステーキを食べてみて恐ろしく美味しいので、つい早食いしてしまったほどだった。
超高級ステーキなんじゃないこれ!
食後は、それぞれの家や仕事場に戻った。
俺は蜘蛛族のスパルネとともに魔幻迷宮へと行くとし、目的は迷宮3階層に蜘蛛の糸を作ったり加工する工場を建設することだ。
話でも蜘蛛の糸は強くてしなやかな糸らしいから、加工したら商品として販売も可能となる。
蜘蛛族の人は10人いて、働いてくれたら大きな産業となり得るなと期待感が高まる。
迷宮の3階層に到達した。
「フランツ村長、糸を作る職場になるのですか」
「スパルネたちには仕事をしてもらいたくて、糸としても販売したいし、また糸から加工して服を作り販売したい」
「服ですか。作ったことないですができるかな」
「大丈夫だと思う。俺は錬金術士。錬金術を利用して作ると思う、何もないところからじゃない」
「錬金術で?」
「そう、錬金術だ。地上の農村にあるもの、農地や家も全部、錬金術で作ったのだ」
現在考えているのは糸を織るもの。
織り機ていうのが、あるとは思うが、構造がよくわからないので、作るのは難しい。
そこで考えたのは編み物。
編み物は見たことあるし、鍵付き棒で、手作業で編む。
手作業ではあるが、時間はかかっても構わないし、慣れてくれば綺麗に仕上がるのでは思う。
「錬金術て知らない。迷宮にはないスキルです」
「そうかもな。先ずは糸を集めるのが先だ。糸を出したら集めて玉の形にしたい。やってみようか」
「はい、お尻から糸を出します。蜘蛛族ならみんな出せますので、最初は私から出します!」
スルルルルルルルル!
スパルネはお尻を上に向けると、お尻から糸を出した。
戦いの時に俺の足にからまったあの糸だ。
ネバネバしていて別の蜘蛛族が束ねていった。
「スパルネ・・、糸がネバネバしているから集めてもボールになってしまいます・」
「本当だ・・、失敗ですかね村長・・」
「これはボールになってしまい、もう取れないな」
糸はネバネバしているため、集めてもボール状になり、もうほどくことは無理だった。
これでは糸を加工したり、編んだりできないので、意味がない。
どうやってか、ネバネバしないで糸を集めたいものだが、いい方法があるかだった。
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