『錬金358話 ダンジョンの秘密』
『錬金358話 ダンジョンの秘密』
「きっと村長が土を掘ったから、掘った時のミスリル農具の力がありすぎて封印を解除したのです。それしか考えられません!」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ! 俺のミスリル農具で掘ったからか!!」
「それ以外ないです!!」
「しまったああああ、ミスリル農具で掘ると、土地だけでなく、地下のダンジョンにまで影響してしまうのかよ。掘った勢いで封印解いちゃったか。あちゃ~」
サザンの推測ではあるが、もの凄い説得力のある話で、少なくとも俺は完全に納得させられた。
あり得なくはない。
錬金した俺が言うのも何だが、ミスリルのアイテムは異常である。
通常の常識でははかることができない能力を発揮するのは、いつもあったが、ここまで影響させるとは、予想を上回る影響だった。
本当に解除したのかな。
「やっぱりですか、村長のミスリル農具は異常なんです。使い方しだいで魔術士の封印まで解いてしまう!」
「どんな錬金術ですか。聞いたことないです、そんな錬金術。それとも我々がずっと地下にいて地上に出ない間に錬金術が進化してたのかですね」
「いいえ、進化してません錬金術は。村長のミスリル農具が異常なのです、例外です」
ほぼミスリル農具が解除したと確定したようだ。
蜘蛛族のスパルネも俺の錬金術を信じられない感じで思っているのであった。
伝説級のダンジョンを俺は解放してしまったわけで、もう一度封印しないとまじでヤバいよなと思う。
魔物やらが大量に出てきたら、地上の農村は壊滅してしまうこともあり得るので、放置していると大変である。
農村だけで済めばいいが、農村から被害が拡大していき、シャドウ街にまで、さらに周辺の街に被害が広がったら俺の責任問題だろう。
国からも追及されたら俺の辺境でのスローライフ計画は終了になるし、最悪世界から恨まれるのは避けたいところ。
俺は錬金術士で封印はできないから、誰か魔術士に頼むしかないだろうが、とても無理な気もする。
「スパルネに聞きたいが、この魔幻迷宮は現在は地下三階層、この下の階層もあるよね?」
「あります。ただ私達の蜘蛛族は三階層より下には行きませんから、詳細なことは話せませんけど、相当深い階層まであると聞いてます」
「まあ迷宮て呼ばれるくらいはあるてことか。村長、このまま下の階層も見ておきます?」
「とにかく今日のところは地下三階層までの調査にしておき、地上に戻ろう。これ以上進む意味もない。このことは地上の人に報告したいのもある。ちょっとヤバいからな」
「地上に戻りましょう」
「スパルネも来て欲しい、いいかい?」
「構いません、地上に出るのは初めてですが」
いったんは地上に戻るのがいいので地上に行くとして、証言としてスパルネもも来てと誘ったら承諾してくれた。
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