『錬金348話 牧畜用の土地を開拓』
『錬金348話 牧畜用の土地を開拓』
ささったまま停止させた。
普通なら何も起こらないで、単に土を掘っただけに終わるところだが、ミスリル農具は他の農具とは違う。
異次元の農具なのを発揮した瞬間だった。
「ああああああああああ、あ、荒れ地が、荒れ地が、見事な柔らかな土に変色していく!」
「リザド、これが村長の錬金術さ」
「錬金術?」
「村長の錬金術で、この村は開拓したも同然だ。凄いだろ」
「凄いですストラマーベル様。まるで魔法のようです!」
リザドは一瞬で荒れ果ていた土地を、良質な土地に生まれ変えたため、衝撃を受けたのは間違いない。
広さも俺のイメージした広さで開拓をしてあったから、良いとした。
「リザド、まだ開拓は終わっていないよ。この後も続く」
「まだ続くとは?」
「牛の為に牧草地にしたい。草を生やすとしよう!」
牧草地ならば、現在のままの土だけでは草が足りないので、草を一面に生やす必要があるのだ。
ただここは最も草が生えない土地。
雑草を生やすには草がいる。
草は農村にあるかと考えると、一箇所あるところを思いつく。
そこはガーターのために作った訓練闘技場だ。
闘技場には土の部分と草の部分があり、なぜかというと闘技場で訓練する場合において、どの場面でも戦えるようにと、両方を作ったのだ。
闘技場の草を持ってこようと思い、闘技場から草を少しだけ取って来る。
闘技場にはガーターは居なかったので、黙って草を少々取った。
少しだけもらいます。
草は俺の手にある分だけで、ほんのちょっとしかないが、これで十分になると思いたい。
ミスリル農具で開拓した土地は、普段の土ではなく、異常な成長する土になるのは今までも証明済みだ。
農作物がケタ外れに成長させられるのだから、雑草も成長するはずだと俺の想像である。
リザドと魔王には草を見せる。
「村長が取って来たのは、草?」
「そうです草だな。農村にある闘技場には草があったから、そこの草を少しだけ使わせていただく。この草を牧草地にしたい土地に植える」
「たったそれしかない草を植えて、どうするのかな。ちょつとだけ偉そうに言わせてもらいます村長、リザードマンは魔都にある土地で牛を牧畜してましたのは話しました通りです。その俺の経験から言えば、村長の待っている草を植えたところで、牛の食べる量には足りませんね。一口で食べ終えて終わりです。全く足りませんですよ」
リザドは俺の持ってきた草では足りないと注意にも聞こえる意見を言った。
もちろん俺は承知していて、自分でも少しだけ楽しみであった。
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