『錬金336話 魔王視点 少女隊に農村のことを話す』
『錬金336話 魔王視点 少女隊に農村のことを話す』
俺が思っていた以上に少女隊は村長に驚いていた。
いきなり話せば少女隊とて、魔族を全軍集めるとかなるな。
その気持ちもわかる。
ビビが必死に抑えようとしていたくらいだ。
「とにかく落ち着きなさい、ターニャも」
「これが落ち着いてられますかっての、一大事です、大事件ですよ、魔族を私の一存で召集させます!」
「その必要はないのよ、ターニャ!!」
「うるさいビビ、あなたこそストラマーベル様の近くにいながら何をしてたのよ。なんでこの状況で落ち着いてるの。あり得ない状況ですよ、魔竜が魔王城に飛行してきて、氷魔法やらやってきたらどうしますの!!」
「ここは魔族全軍を魔王城に集め、魔竜や錬金術士やフェンリル族との戦いに備えるべきです。必要ならこのユファの命を差し出します!」
「差し出すとか意味ない!」
「他に手があるの?」
「ユファよ、落ち着け。この魔王城に錬金術士の村長も魔竜もフェンリル族も攻めては来ない」
俺が攻めてこないと断言をするとユファは、
「ストラマーベル様のおっしゃる意味がわかりかねます。失礼ですが、なぜ冷静でいられるのか理解できないのですユファは」
「理解できないのは仕方ない。決してユファ、クルセーラ、ターニャが頭が悪いわけではないからだ。説明をするから聞きなさい」
「はい魔王様、取り乱してすみません」
「どうぞ、お話を続けてください」
「結論から言おう。俺は魔王として農村の住人になった」
「はあ?」
「ちょっとストラマーベル様、意味がわかりませんです」
「もしかして、錬金術士に命令されたのですか。敗北した魔王様を奴隷にするつもりでは!
「奴隷にするから住人になったのですね、このユファも一緒に奴隷になります!」
「クルセーラもストラマーベル様とご一緒に奴隷となりますことを誓います!」
「ターニャもです。ターニャは誓います、ストラマーベル様に忠誠します!」
落ち着いたと思ったら、また騒ぎ出した。
「だから落ち着けっての、ターニャ。ストラマーベル様は奴隷にはなってませんから」
「落ち着けません!!!」
ターニャはもう取り乱してしまった。
「はっきりいいますよターニャ。魔王ストラマーベル様は奴隷になってませんし、むしろ自分から農村の住人になったのです」
パヒューナが俺の代わりに説明をしてくれるので助かったか。
これで少しは落ち着いただろう。
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