『錬金329話 食器を作ろう』
『錬金329話 食器を作ろう』
ビビから食器について指摘されて、次回までに食器を考えておくと決まって、そこで料理は終えた。
みんなはテーブルから離れていって、俺は食器について考案していて、イメージ的には自分が使っていた皿と器、フォークとスプーン、コップがあれば足りると思う。
「食器はこれから作るの?」
「今から作る。そこで形と素材を考えていたところ」
リアが来て食器について聞いてくるとスイとモフルンも気にはなっているみたいであった。
「得意のミスリルでしょ。フランツ様の得意の錬金術」
「最強のミスリルね」
「うん、ミスリル合金は使うよ。ミスリル合金は強いし丈夫だし熱にも強いから」
「でも私は不満がある。ミスリルだと強いけど金属でしょ、金属だと冷たいと思うな。もう少し工夫できるのかな。例えばドリアード族では木で作った食器類があった」
「ドリアード族は木の食器か」
リアから提案があり、ミスリルだと冷たい食器になると言われると、確かに熱い料理も金属の食器では直ぐに冷えてしまうし、味気ないか。
そうなるとミスリル合金だけでなく、錬金術する際に、他の素材も加えるかだ。
作る食器類の形は決まったから、後は材料であるが、一つはミスリルで決まりで、そこに木か土を加えるのもいい。
「リアの提案を考えの中に入れてみる。ミスリル合金だけでは冷たいし、風味もないもんな」
「ミスリル合金と他の素材となると何かな」
「土を考えた。木も温かみがあり魅力的だがミスリル合金と混ぜるとなると難しい。土ならば金属と混ざりやすいから」
「土ですか、外の土?」
「そうだな」
「土ならフランツ様がミスリル農具で掘った土はどうですか。何もしてない土よりも柔らかいです」
「農地の土ね」
「それもいいな。農地の土は柔らかくのが特徴で作物がよく育つ土だ。食器に使うといいかもだ」
土ならミスリル合金と錬金しやすいと思ったからで、土は食器の素材としては最も使われる素材。
陶芸はまさに土を焼いて作るもので、それは参考にしたい。
陶芸のようにはいかないが土で作ると決める。
農地に行き土を使う分だけ持ち帰ると、土を置いた。
そこへミスリル合金を持ってきて混ぜるのだが、このままではミスリル合金は硬い金属のままで、混ざりあわないため、錬金術を使う。
錬金術でミスリル合金と農地の土を合成することで変形できる土の素材と変形した。
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