『錬金328話 料理に足りない物』
『錬金328話 料理に足りない物』
「俺は魔王であるから人族とは対立している、それで魔王軍が人族の街を占拠することもあるわけで、軍がそこにあった食料を持ちかえってくるのだ。人族の食料は食べ慣れているし、美味いなとも思ったことも何度もあるが、村長の料理は、同じ料理でも味が全く違うのだ」
「ミスリル農具の凄さですねご主人様」
「フランツ様の錬金術は戦いにも使えるけど農地のも料理にも使えるのが凄いところ」
「まあな、錬金術は応用範囲が広い。普通は街で薬を調合したり、アイテムを錬金したりすることが多いと思うけど、俺の錬金術は使い方によって便利になるのが特徴だ」
「便利すぎる!」
「オレンジも売れますね!」
「新しい商品として売りましょう」
オレンジは生だし早めに食べる果物なので、売るなら早い方がいい。
「とても美味しい料理である。人族の街を攻めて、そこで食べた料理は基本美味いけど、村長は天才です。何度も人族を襲った私が言うのだから信じていい」
「何度も攻めたのは人族からしたら、魔将娘は怖がるよな」
「ただ惜しいなと思う点もあるけど、指摘してもいいかな。魔将娘として感じたことなのですが」
ビビが指摘したいことがあるらしいのは歓迎で、もっと改善していけるし、悪いてんは遠慮なく言って欲しい。
「ビビが思ったことを言っていいよ、俺は参考にして次に生かしたいし、良くしていきたいから、どうぞ」
「それでは言います。魔王城にいた時は城で出される料理はありました。もちろん魔王様がメインの料理です。魔将娘もご一緒に食べたりしますけど、そこで気になる点があります。いつも村長の料理は美味しく食べてますし、味に不満はありません、ただ料理を出す食器などが貧弱すぎませんか。いつも葉っぱとかですよね」
「食器か」
「最初から葉っぱと木で作ったフォークですからね」
「ご主人様は、食器は考えてなかったのですか?」
「そうだな、料理のことは考えているけど、器とかまで考えてなかった。魔族の方がいい食器を使っていたわけだ」
魔将娘ビビから指摘されたのは食器で、料理をのせる器とか。
そこは盲点だったのは、料理ばかりに目がいってたのもあり、ビビに指摘されるまで気が付かなった。
そこは考えないわけにはいかないな。
料理も大事だが器や皿も同じく重要なのだった。
器によって味が変わるかと言えば厳密には変わらないが、料理の印象は格段に上がるのも可能だ。
それに人の脳は目や耳からの情報に大きく左右されると聞いたことはあり、食事の満足度が変わるという。
これは食器の開発もするようだな。
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