『錬金323話 ダイズとオレンジを作る』
『錬金323話 ダイズとオレンジを作る』
水分は貯水槽を作ってあるから、貯水から水を与えるのが可能で、蛇口を開くと農地に水が流れる仕組みなのは便利になった。
貯水槽の水を使い切り無くなったら、またスイに水をだしてもらい、いっぱいにしてもらおう。
これで農作業は終えた。
リアは農地を見て回っていて、収穫ができそうな作物のチェックをしている。
ダイズは明日収穫したら煮るのがいいだろうな。
納豆や豆腐ができたらいいが、作る工程はむずかしいし、俺は作り方はわからないので煮れば食べられると思う。
オレンジは切って食べられるし、ジュースにもできるから、オレンジを絞る器具も作るようだな。
収穫したら街に売れる作物が増えるわけで、農地の拡大が進むのはいいことだ。
今度はしっかりとした商人に売るのが重要だ。
「フランツ、種を植えたし、明日まで待てばいいのよね」
「明日になれば、もう収穫できると思うが、オレンジに関してはわからないかな」
「どうしてオレンジはわからないの、同じ農作物なんだし、収穫できそうだけど」
「オレンジは木にできる果物だ。他のと違う点は木ってこと。木は成長するのに時間がかかるのが一般的な常識だろう。大きな木になると何十年もかけて成長していく。実がなるのも時間がかかるはずで、俺のミスリル農具で作るとしても確実に木が成長するかは自信はない」
常識から言ってもオレンジの実がなるような木は結構な大木だろうから、それが一日で成長してなくても何の不思議はないし、むしろ普通だ。
逆に明日に木が成長してたら俺が怖いです。
ミスリル農具が異常すぎちゃう。
「木は時間がかかりますよ、我々は木の精霊族ですから木には最も詳しいし、木と共に暮らしてきた一族です。オレンジが木になる果物ならば、はっきり言います。無理です。村長を否定するわけではないけども、精霊族から言わせてもらいますが、絶対に一日で木が成長するのはないです」
オレンジが木にできると知らなかったメヌエットは、木にできると知ると、急に俺のミスリル農具でも無理と言い切って、よく考えたらメヌエットもリアも木の精霊族だったのを俺は忘れていた。
世界で最も木と一緒に暮らす種族であり、山にある精霊の樹には、豊かな木が自然にあって、木と共生していたのは印象的だったから、メヌエットからしたら、俺が偉そうにミスリル農具で一日で木を成長させると言うのは、こっけいだろう。
だからきっぱりと否定されたわけである。
「メヌエットは木の精霊族だったな、忘れていたよ」
「もう~~忘れないでよ~~~」
「そうですよフランツ、私も木の精霊族ですからね、ちゃんと覚えておいてください。メヌエットが言うのは、この世界の約束事です。木はゆっくりと時間をかけて成長し、何十年、何百年、千年も生きるのです。それが木です。それをミスリル農具でちょっと掘って、それで成長したら精霊ドリアード族の思想をぶち壊す大事件です」
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