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『錬金316話 魔人ゲート視点 魔人ゲートさん、飛んで行く』

『錬金316話 魔人ゲート視点 魔人ゲートさん、飛んで行く』



「ぐわああああああああ、止まれえええええええええええええええええええええ!」


「ゲート様あああああ、止まりませんよおおおおお!」


「どこまでも行きますゲート様ああああああああああ!」


 カナジョが飛んできて、俺にぶつかり、そのまま飛ばされている俺はあり得ないが、まだ飛んでいて、やっと地面に転がった。

 最初のはスイという魔竜の一撃で、次はフェンリル族のモフルンの一撃を受けてだが、信じられないだろう。

 どちらも伝説級の魔物だ。

 それを相手にしたら、最悪になった。

 まさか魔竜までいるとは、俺は知らなかったぞ!


「リアは精霊ドリアード族でした、ゲート様」


「ドリアード族までいる農村てありか!!」


「わかりません。ですがフランツはさらに上の強さだそうです。魔竜とドリアード族は従ってましたから!!」


 嘘だろと思いたいが、フランツの戦いぶりからも納得する強さはあったのは確かだ。

 情報不足と言えるが、普通に考えたらあり得ないメンバーだろ。

 俺の野望であった魔王になるためにモフルンを使い、最強になるとしていたが、早くも取りかえされてしまい、失敗に終わった。

 俺は魔王になるのだ。

 魔王ストラマーベルを倒して、この西の大陸の魔族の覇者となるのだ!


「今日のところはいったんは移動する。奴らと戦うのはまたにするぞ!」


「はいゲート様」


「フランツはこの近くに農村を持っているそうです。となると西の大陸を制するなら、必ずや邪魔になる存在ですね」


「うん、邪魔だし、農村を制しないかぎり、大陸を制するこのはない。これは冒険者や騎士団などよりも潰すのが困難かもだ」


「勇者パーティーだっています。いずれはゲート様は、勇者も叩きのめすでしょうから、いずれは戦う時が来そうです」


「それと不思議なのは魔王ストラマーベルが不在なことです。ストラマーベルは普段なら魔王城にいるはずですが、いないとのこと」


「魔王城の外にいるのだろ」


「それが魔王城な中に潜入させた魔族から聞いた話では、帰って来ないそうです。城でも不安になっているとかで、捜索中らしいです」


 なんとストラマーベルは現在は城にいないのか。

 それなら俺が奪い取るのも可能ではあるが、戦略性に欠けるな。

 どうみても城にいる魔族の戦力が上だし、俺の率いる魔族では足りないか。


「そうか、魔王は行方不明者か、このまま行方不明者なら城も奪えるチャンスがあるかもだ」


「そうです、魔王城をゲート様の城にしてしまいましょう!」


「ゲート様の城に!!」

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