『錬金310話 ゲートは笑う』
「フランツ、こうなったら、モフルンを除く親衛隊から倒すしかないよ、邪魔だしさ」
「できるかい、親衛隊だけ先に倒すのを。モフルンがいる中を、親衛隊だけ攻撃を与えるのはとても難しいと思うが」
「難しいよ、でもやるしかないよ。私とスイで親衛隊の二人をやるので、フランツにはモフルンを引き付けておいて欲しいの、できる?」
リアからの提案だったのは、最初に親衛隊の二人を片づけるから、俺がモフルンを相手にしておいてというもので、確かにモフルンが野放しでは、何もできないのはある。
だけど俺もモフルンを相手にするのは自信がないので、わかったと直ぐには言い切れない部分があった。
モフルンは強いし生半可にしていたら、俺も死ぬだろうからで、俺が相手をするなら、死ぬ気でやるしかないな。
「わかったリア、俺がモフルンを引き付けておくから、その間に何とか親衛隊の二人を頼む」
「はい、必ず今度こそは黙らせます」
「わたしも、やります」
リアとスイは、覚悟を決めたようにして言うと、俺も決意をする。
モフルンを相手にするためには、先ずは自分からモフルンに接近していき。モフルンがリアとスイの方に行かないようにするのが仕事になる。
決して簡単な仕事ではないけど、モフルンを救うためにはやり遂げる必要がある。
「モフルン、俺が相手するぞ、来い!!」
モフルンを正面にして大声で叫んだから、モフルンは俺の方を振り向いて、体を向けた。
さあモフルンとの戦いだ。
ガアアアアアアアアア!
正面から激闘した。
凄い迫力だった。
錬金術で対抗しなければ、一瞬で終了だった。
ガアアアアアアアアア!
猛烈なアタックだった。
俺も剣で応戦するも、必死だった。
リアが親衛隊のカナジョに迫るのが見えた。
「ふっふっふ、私のお相手ですか、良いでしょう、受けましょうリアさん」
「これでもどうぞ親衛隊さん、森の息吹!」
ザピュウウウウウウウウ!
リアの森の息吹がカナジョに向かうと、カナジョにも負けてはいなくて、防御して攻撃に転ずる。
「魔女の水害でお返しです!!」
ギャスウウウウウウウウウウ!
お互いに攻撃が激しくぶつかり合い、炸裂するのは音だけでもわかる。
リアの精霊らしい神秘的な魔力のある攻撃だったのを、カナジョの魔女の水害は、まさに魔族って言うダークな魔力であった。
カナジョのダークな魔力の底知れぬ黒さと重さに異様な空気があった。
周囲をドス黒い空気にして、息を吸うのも嫌になる感じだった。
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