『錬金309話 ゲートは笑う』
スイが俺に手を貸して起き上がるのを助けてくれる。
どうやってモフルンと戦えばいいのか自分の中で決まらないしはっきりとしない。
どうしてもモフルンを傷つけるのをためらってしまうからで、そこを考えて命令するゲートの性格の悪さは酷いもの。
「モフルン~~~、やめて~~~~、目を覚まして~~~~」
「倒しますリアさん!!!」
ダアアアアアアアン!
ダアアアアアアアン!
「いやああああああああああ!」
「リア!!」
俺を吹き飛ばしてから、次にリアに向かいリアを剛腕で殴る。
腕力も強いから、一発殴られたリアは倒れてしまう。
「あはははは、さすがにフェンリル族です、本物の伝説級ですね、凄いです、私の攻撃もあるからお忘れなく、魔女の水害!!」
モフルンに手こずっているところに魔女カナジョによる魔法攻撃がきて、
「ああああああうううううううう!」
スイは防御してくれたものの、不意打ちで防御が間に合わなかったため、ダメージを受けてしまう。
「俺も忘れんなよ、魔剣ウイザード!!」
「ミスリル壁!」
ガガガガガガガガガガガ!
さらに魔戦士タイセイが魔剣での攻撃をしてきたから、ミスリル壁で防御に。
錬金術で応じる。
ただでさえ強いだろう二人の親衛隊に、モフルンまで加わるのは反則でしょう。
対応に困難です。
ガキイイイイイイイン!
そうしててもモフルンが迫ってきて俺を思い切り殴った時に感じたのは、手加減してないなてこと。
マジのモフルンですね。
「俺は操り人形スキルだけではないぞ、グレート魔炎弾!!」
ドオオオオオオオオオオオオオオ!
ドオオオオオオオオオオオオオオ!
そこへゲートが魔炎を放ってきた。
う~~~ん、本当に戦いにくいな。
モフルンさえ居なければ、まだ戦えるのに、モフルンが強力すぎて、防御にまわってしまうのは仕方ないか。
それでも防御して、普通に立ってられる俺とスイとリアは普通ではなくて、Aランクくらいの上級冒険者だったら、もたないでしょうね。
簡単に始末されちゃう。
こんなにも苦労するとは俺が考えが甘かったのは、相手は魔王を目指すゲートを過小評価していた。
俺の考えを上回る強さと汚さを持ち合わせている魔族だった。
う~~~ん、どうしよう、マジで負けちゃうな俺。
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