『錬金308話 ゲートの企み』
「モフルンよ、俺の命令を聞け、フランツとスイとリアは俺の敵だ。邪魔だ」
「フランツとスイとリアを倒します、ゲート様」
「あはははは、これだわかったか。完全に俺の支配下にあることを、そして残念ながら今からお前ら三人はモフルンに倒される運命だ、俺が命令したからだ!!!」
なんとも信じられないがモフルンにゲートが命令したのを、素直に拒否することなく受け入れて返事をしたので、俺はショックであった。
いつも元気でいた時のモフルンの顔が浮かぶと、辛いし悲しいとしか言いようがない。
でも今はゲートのスキルで敵になってしまったのが現実で、夢ではない。
今俺の目の前で起きていることだ。
「どうしますフランツ様」
「まいったな、俺たちが操り人形スキルにならないようにと話していたけど、まさかモフルンにスキルをしてくるとは考えてなかったのは俺の失敗だ」
「いいえフランツだけじゃない、私も予想してなかったもん。今はモフルンと戦わないでモフルンを救出するのを考えましょう。きっと方法はあると思う」
「救う方法なら簡単です、ゲートを倒せば操り人形スキルを解除できると思います、もちろん私の予想だけど」
スイがゲートを倒せばいいと言うのは、ある意味納得のする話で、スキルだから解除すれば元のモフルンに戻れるてわけで、希望があるし必ず戻すと決める。
「スイ、リア、ゲートは絶対に倒そう、そしてモフルンを元に戻そう!」
「やります!」
「ゲートは許しません!」
「ふふふふ、俺を倒す前にお前らが倒されるだろうよ、なにせモフルンはフェンリル族だ、伝説級の種族である。お前らが強くても勝ち目はない、絶対にない、あはははは、モフルンよ倒せ!!」
「はい、ゲート様!!」
「カナジョとタイセイも、先ほどの恨みを返してこい!」
「はい、ゲート様。今度は絶対に倒します!」
「人族を三人まとめて倒します!」
戦闘が屋敷の広い中庭で開始される。
最も嫌なのはモフルンだが、真っ先に俺の方に向かって来ますね。
困ったな。
ガガガギイイイイイイイイ!
「うわあああああああああああ!」
モフルンの突進からの攻撃を防御するも、さっきの盗賊団とは違い俺は後方に吹き飛ぶ。
腕力と突進力はフェンリル族の特徴であるから、防御してなかったら終わりだった。
やはり痛いな、腕がピリピリする。
「フランツ様、大丈夫ですか」
「うん、心配ないが戦いにくいよな、相手が知ってるモフルン、攻撃しにくいのだ」
「確かに攻撃できないです、操り人形スキルは、その点で恐ろしいスキルです」
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