『錬金028話 家を作る』
再びトレントが迫ったのは、迫力はある!
トレントも必死であろう。
だけど格が違う。
スイとトレントではお互いのレベルの違いというか、スケールの大きさがケタ違いだ!
台風のような風で俺も吹き飛ばされてしまいそうだ。
地面に必死にしがみついて耐えた。
しかしトレントは耐えきれない!
吹き飛ばされて粉々に枝がなった。
トレントは全匹が倒されてしまい、森林破壊に合ったみたいな大木の残骸となった。
「凄いなスイ。攻撃力が魔竜よりも落ちていると言うが、本当に落ちているのかい?」
「落ちてますよ。マックスの水風なら、ふき飛んで遠くに行っていたでしょ」
余裕ある感じで話すスイ。
落ちていると説明するけど、俺からしたら、これでも十分に魔竜じゃないかと思えた。
トレントはまさか魔竜のスイが森の中に入るとは予想してなかっただろうな。
一匹残らず粉々だからな。
人族の攻撃ではこんな風にはならないよ、全くとんでもない仲間を持ったものだよ。
「フランツ様、森は全部大木とはなくて、トレントでした。こうなると家などに使える素材とは違いますの?」
「大木ではないけど、トレントから素材は取れるだろうよ。素材を利用して俺たちの住む家を作ろう。素材がこんだけあったら、他に利用できる」
スイは素材が取れないと思ったらしいが、トレントから取れる素材ならば、十分に可能だろうな。
しかも大量だ。
今後にも使える素材が手に入ったのは、嬉しい。
まずはトレントから素材を回収しよう。
回収を終えた。
今回は家を作る分だけでいい。
残りの素材は置いておこう。
誰も盗む者は近くにはいないからな。
それから家を作る場所も決めた。
農地の近くであり、農業に邪魔にならない地点が理想だ。
農地で使うのに、家がど真ん中にあったのでは、邪魔になることも考えられる。
そして錬金術士の出番だ。
「フランツ様。素材集めから、ここからは錬金術を使うのですね」
「うん、俺の出番だな。まずはトレントから素材として木材と樹木液も取った。樹木液は接着する効能がありそうだ。ほら、ベタベタする」
トレントから採取した樹木液の素材はベタベタして接着する成分があった。
これは接着として使える。
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