『錬金277話 トラムを探す』
「フランツ様、シャドウ街に向けて出発するとして、絶対にモフルンは連れ戻しましょう。私の怒りが抑えきれません、直ぐに行きたいです」
「わかった、スイの気持ちはわかる」
魔竜の血が騒ぐらしい。
「私も怒りが爆発しそうです」
「リアも落ち着くこと、街についてから爆発させる、ここで爆発させるのはやめてくれ」
精霊が爆発とか言ったらダメだろう。
「はい」
スイとリアを抑えておくのは俺も大変で、盗賊を捕まえるよりも緊張するかもだ。
ところで肝心の移動手段であるが、考えられるのは馬車とフェンリル族の人にお願いするかだ。
馬車は一台ある。
フェンリル族の人はまだガーター他にも数名は住人になったから、依頼も可能で、どちらが速いかとなると、決まっている。
依頼するのが速い。
サザンにお願いして、
「移動は馬車があるが、フェンリル族に頼むのが速い。住人のフェンリル族にお願いしてくれるかな」
「はい、ガーター以外のフェンリル族の人に言っておきます」
サザンには移動の件もお願いしたら、直ぐにフェンリル族の人が来てくれた。
来てくれたのは三人である。
「村長、話は聞きました。モフルンとトラムが騒動になっていると。我らが足になりますので」
「お願いする」
来てくれたフェンリル族は、その場で形態を獣化し、俺とスイとリアが背にのれるようにした。
三人いるので、一人ずつ乗った。
「サザン、お留守番を頼む、それとサラは治癒魔法をしたばかり、ベッドで休ませてあげていいから」
「サラは寝かせておきます」
サラは行きたい気持ちはあるだろうが、モフルンとトラムが危機になっているので、ただまだ治癒したばかりだし、慌てて行く必要はなくて、必ず二人を取り戻し、クスとか言う盗賊をこらしめてやろうと思う。
今はゆっくりとしていてくれていい。
すでにスイが気合が入ってますし。
「フランツ様、サラは置いていくのですね。サラの分は必ず仕返しします」
すでにスイは戦闘モードです。
「うん、サラのためにも、クスと盗賊を農村に連れてきて、一生閉じ込めて、苦しませてやります」
「いやいやリアは、そこまでしなくてもいいから!」
リアに至ってはスイ以上に憎しみまで感じられて、少しテンションを抑えておく。
「村長、それでは出発します、つかまりください」
「よろしく!」
俺とスイとリアを乗せると、三名の獣化してくれたフェンリル族は風を切るように走りだした。
待ってろよな、トラム、そしてモフルン、俺が行くからな!
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