『錬金269話 モフルン視点 商人クスは笑う』
『モフルン視点』
「どうぞ、お飲み物です」
飲み物が出された。
三人分ある。
コップに手を伸ばす。
「いや~~助かるな」
「うん、私も飲む」
最初にトラムがグイっと飲む。
私も飲む。
味は冷たい飲み物だった。
勢いで全部飲めそうです。
サラが喉がカラカラと訴えていたのは私も同じで、何か飲みたかったから、凄く気持ちいいです!
もう最高!
農作物をうれたし、美味しい飲み物も飲めるし、いや~~~シャドウ街に来て良かった!
サラも美味しく飲んでいるでしょうね。
どうかな?
「サラ?」
どうしたの?
めっちゃ飲みたかったのでしょ、なのに冴えない顔をしてる風に見えるのはなぜかな。
「モフルン、飲むのやめて」
「ええっ、なんで?」
「やめて!!!! 飲んだらダメ!!」
「ヤバいぜ、これは危険な飲み物だ。飲むなモフルン!」
ええっサラもトラムもコップを置いていて、楽しそうにするのでなく、逆に厳しい顔を作る。
なぜ、まさかこの飲み物は、安全ではない。
そして何か飲み物に混ぜたと?
嘘でしょ!
でもサラの顔からは嘘を言ってるようには見えないですよ。
「まさか、飲み物に毒とかを混ぜてあるとか」
「そのまさかだぜ、おえええええ~~~~~~~~~~~~~~~」
トラムは飲んだのを吐いた。
すでに胃の中に入ったのだ。
苦しみながらも吐いたのは、ショックだ。
「おえ~~~~~~~~~~」
サラも同じく吐き出す。
素早い反応だけど、私はもう、もう全部飲んじゃってる!
もう遅いです!
今から吐いても間に合わないです。
「モフルンも吐け!」
「無理よ、全部飲んじゃったもん!」
「商人クス、お前な、飲み物に薬を入れたな!」
「ほ~~~よくわかりましたね。普通は気づきません、どうして気づけたのでしょうね」
商人クスはさっきまでの、品の良い商人クスではなくて、まるで別人といってもいい人物であった。
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