『錬金268話 モフルン視点 商人クスは買い取る』
『モフルン視点』
「東の村か。そうですか、こんなに大量にコメとコムギを持って来れましたね、重かったでしょう。三人でしかも女性二人いたら」
「ええ、重いです。馬車で来ました。とても徒歩では無理です」
「そうでしょう、馬車ですよね。これがコメとコムギと他の農作物の買い取る金額ですが、よろしいですか?」
商人クスは談笑しながら、笑顔で買い取る金額を提示してきて、大金だった。
普段はフェンリル族はお金は使わない生活をしてきた。
街には獣人もいて、獣人には王都や街に住んでいるのも少なくなくて、人族と友好的である。
運動能力が高いにで、人族と冒険者のパーティーを組むのも珍しくない。
たぶん商人組クスは私を普通に獣人と思っていて、フェンリル族とは気づいていないのだ。
もし気づいていたら、もっと違う反応する。
こんなに友好的ではなく、私を見て怖がるはずだ。
ところで一番大事な金額が提示され、十分にある金額なのは間違いないが、サラとトラムの方をチラ見して、
「十分でしょう」
「任せる」
トラムは大きく頷いたし満足のいく金額だったと思えて、サラはそもそもお金の価値がわかってないので、任せると。
私はもちろん断る必要はないと思う。
これで決まりです。
「クス、この金額で売ります」
「ありがとうございます、モフルン。取り引きは成功したので、お金は受け取りください」
「どうも、それではこれで帰ります」
やりました!
ご主人様、私ことモフルンは、しっかりと商人に農作物を売れましたよ。
売れるまでは、売れるか心配もあったけど、大丈夫でした。
確実に手に取り帰ろうとしたら、商人クスが、
「あっちょっとお待ちください。せっかく良い取り引きが成功しましたので、飲み物をお出ししますよ、ゆっくりしていってください」
「飲み物ですか、ありがとう、オイラちょうど喉が渇いていたから飲みたいっす」
「私も飲みたいです。なんでもいいから飲ませてください!」
「サラったら飲まないと死にそうな感じね」
「だって疲れたもん、あんなに走ったら
「走ったのですか?」
あああっ、サラはうっかりして走ったと言ってしまう。
馬車で来たと話したのにバカ!
商人クスも疑問してますから。
「ああああの~走ったてのは、馬車から降りてから、コメを持って歩いたから疲れたてことです」
「そういうことですか。では三人の飲み物をお持ちします」
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