『錬金266話 モフルン視点 シャドウ街に農作物を販売しに行く』
『モフルン視点』
「モフルン、シャドウ街が見えてきたぜ。そろそろ獣化を解くぞ」
「そうね、目撃されたくはない。サラも人に変形して」
「うん、変形する」
シャドウ街に到着する前に形態を変えるのは、ご主人様からの要望。
周りには誰もいないのを確認して変える。
そこからはシャドウ街まで面倒ではあるけど徒歩。
「さあ到着。街は意外と人口は多い。商店も多くあるのよ」
「へ~これが街か。凄いはね、人がいっぱいいる」
「そうよ、サラは初めての街だから全てが驚きだろうな。オイラも最初はドキドキした」
「でもあんまりキョロキョロしてると怪しい。不自然でしょ。サラも商人と会うときは普通にしてて。初めて街に来たなんて言ったら商人に足元を見られるでしょ。そしたら、ご主人様の作物を安く買う」
商人には気を付けたいのは、私らがフェンリル族だとはわからないだろうが、たぶん獣人だろうくらいには思うけど、あまり安くは売りたくはないのが本音。
「商人は安く買いたいわけよね。なるべく高く売ることか、大変」
「向こうはプロだ。商売のプロだ。少しでも安く買いたいんだよ。ここらは商人が多い、露天商や道具屋、農作物の商人もいるぜ」
見るとお店が多く並んでおり、人の数も多くなった。
みんな買い物に来たのだ。
「農作物を売ってる店主に聞いてみよう」
私はお店が並ぶ中から、農作物を売るお店を探す。
色々なお店があるから、つい目移りして、欲しくなってしまう気持ちを抑えていく。
寄り道は後にしよう。
最初に農作物を売るのが先決です。
「やべえ、肉料理のお店だぜ。美味そうだな!」
「凄い良い匂い!」
美味しそうな料理店もあるし!
「モフルンが一番危なっかしいですが」
「あっ、いけないいけない、危なく肉の誘惑に負けそうだった」
「負けそうじゃない、負けてるよ、完全に敗北!」
「トラムだって、鼻をクンクンさせていた」
「ええっ、クンクンしてたオイラ?」
「確実にしてた、獣人てみっともないて思われているわ」
「やべえな」
「仕事が終わったら食べたらいい、それくらいは村長だって許す」
「そうしましょう」
危ないです。
やはり街は危険です色々な意味で。
気をつけてはいたけど肉の香りがきたら、負けるよ。
サラに注意される私だった。
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